株価指数先物【引け後】 -1σを明確に上抜くかを見極め

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 38910 +440 (+1.14%)
TOPIX先物 2715 +30.5 (+1.13%)

 日経225先物(3月限)は前日比440円高の3万8910円で取引を終了。寄り付きは3万8770円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8795円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後につけた3万8680円を安値にロング優勢となり、前場終盤にかけては一時3万9050円まで上げ幅を広げた。買い一巡後はやや上げ幅を縮め、現物の後場取引開始時には3万8830円まで軟化した。後場は3万8850円~3万8950円での保ち合いを継続。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σ(3万8800円)を突破したことでショートカバーを誘う形となり、その後75日移動平均線(3万8970円)突破でリバウンド基調が強まり、節目の3万9000円を回復した。買い一巡後は上げ幅を縮めているが、ショートも入りにくいなか、75日線を下回っての推移とはなったが、同水準近辺での底堅さがみられている。

 また、-1σ突破後は同水準を上回って推移したことで、これまでの下向きで推移する-2σと-1σによるレンジを上抜けてきた。一目均衡表では雲のねじれの局面(3万8810円)で雲を上回ってきており、上向きで推移する雲上限に沿ったトレンド形成をみせてくるかが注目されよう。一方で、今後、雲下限は緩やかながら3万9000円水準まで上昇してくるため、雲下限を下回ってくると、強い抵抗となる可能性がありそうだ。

 まずは-1σを明確に上抜けてくるかを見極めたいところであり、-1σ突破から中心値(25日)の3万9290円辺りが射程に入ってくる。そのため、-1σ水準を中心としたオプション権利行使価格の3万8375円から3万9375円のレンジを想定しておきたい。

 20日の米国市場はキング牧師の生誕祭で休場となるため、明日も海外勢のフローは限られるだろう。また、日本時間の21日未明にトランプ氏が米大統領に就任する。就任直後にも多くの大統領令に署名するとみられており、その内容を見極めたいとするムードから積極的な売買は手控えられそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.33倍と横ばいで推移。上昇して始まったが、75日線(14.37倍)に上値を抑えられる格好だった。その後は前日比変わらずの水準まで低下しており、結局はトレンドの出にくい状況だった。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7028枚、ソシエテジェネラル証券が1万4266枚、サスケハナ・ホンコンが3122枚、日産証券が2599枚、ゴールドマン証券が2341枚、モルガンMUFG証券が1997枚、SBI証券が1835枚、バークレイズ証券が1714枚、JPモルガン証券が1604枚、ビーオブエー証券が1008枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万6598枚、ソシエテジェネラル証券が1万3999枚、日産証券が4556枚、JPモルガン証券が3388枚、バークレイズ証券が3058枚、モルガンMUFG証券が2829枚、BNPパリバ証券が2779枚、ゴールドマン証券が2393枚、ビーオブエー証券が1610枚、SBI証券が1469枚だった。

株探ニュース

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