やや円安・ドル安に振れる、トランプ大統領就任式を控えて ドル円156円台回復=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、やや円安・ドル安に振れている。トランプ大統領就任式を控えて基本的には様子見姿勢となっているが、欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、リスク動向は落ち着いている。トランプ次期米大統領と中国の習近平国家主席の電話会談を受けて米中対立への警戒感が緩和され、中国株が上昇した雰囲気を受け継いでいるようだ。ビットコインが最高値を更新するなどトランプ政策への期待感も垣間見られている。ドル円は東京市場で一時155円台後半まで下落したが、ロンドン市場では156円台を回復している。クロス円ではユーロ円が特に堅調で、160円台半ばから161円台半ば付近まで買われている。ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「1月の利下げは既定の結論ではない」とインフレが高進する場合を警戒していた。ユーロは対ドルでも1.03台乗せへと上昇、対ポンドでも買われている。ポンドドルは1.21台後半から1.22台前半で振幅、ポンド円は190円台前半から後半で振幅も、いずれも先週末終値からはドル安・円安方向に振れている。NY市場はキング牧師生誕記念日祝日のため米株式・債券市場が休場となる。トランプ大統領は就任式のあと演説を行う予定。 ドル円は156円台前半での取引。東京朝方の156.58近辺を高値に東京午後には155.71近辺まで下押しされた。しかし、その後は買いが優勢となっており、ロンドン市場では156.40台まで買い戻されている。先週末NY終値水準に戻す格好となっている。 ユーロドルは1.03台前半での取引。東京朝方の1.0266近辺を安値に、その後はじりじりと買われている。ロンドン市場では高値を1.0325付近まで伸ばしている。ユーロ円は東京午前の160.32近辺を安値に買われ、足元では161.48近辺まで高値を伸ばしてきている。対ポンドでもユーロ買いが優勢。特にロンドン時間に入ってからユーロ買いの動きが目立っている。ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「1月の利下げは既定の結論ではない」とインフレが高進する場合を警戒していた。 ポンドドルは1.22付近での取引。東京朝方の1.2161近辺を安値にロンドン朝方には1.2222近辺まで高値を伸ばした。その後は再び1.2170付近まで一時下落も足元では1.22挟みの水準に買い戻されている。ポンド円は東京午前の189.89近辺を安値に、ロンドン朝方に190.85近辺まで上昇。その後再び190.10台まで下落したあと、足元では190.89近辺に高値を更新している。ユーロポンドは0.8437近辺から0.8474近辺まで上昇。ポンドは対円や対ドルでは買いが優勢も、対ユーロでは軟調に推移している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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