【場況】 金は上昇。米政権交代後も世界的な金準備の拡大が続く公算であることが金相場を押 し上げている。トランプ新大統領が覇権国である米国をさらに拡大させようとするなら ば、経済成長の土台である米国債の増発が続き、世界的なドル離れが続くとみられてい る。トランプ米大統領はグリーンランドの領有を目指し、パナマ運河を取り戻すと繰り 返し述べているものの、他国の領土の接収を目指す傲慢な態度もドル離れを推し進める 要因。 銀は出来ず。 午前11時54分現在の前営業日比は、金標準が110〜153円高、金ミニが 71.5〜152円高、ゴールドスポットが497円高、銀が変わらず。 午前11時54分現在の出来高は、金が2万5886枚、金ミニが7866枚、ゴー ルドスポットが3002枚。 【ウクライナ停戦は実現するのか】 ウクライナ停戦を目指すトランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領と会談する用 意があると繰り返し述べている。プーチン大統領の動き次第では、首脳会談がすぐに実 現する可能性がある。ただ、就任直後のトランプ米大統領は対外援助を90日間凍結す ると発表したにも関わらず、イスラエルやウクライナはこの対象外であるとした。トラ ンプ新大統領の発言はともかく、米国がウクライナ支援を続けるなら、戦争は終わらな い見通し。 金先限は1万3816円まで上昇し、過去最高値である1万3819円に迫った。た だ、最高値付近では抵抗感があり、いったん押し戻されてる。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場はしっかりと推移しているものの、昨日の高値圏を維持しつつ 値動きは限定的。来週は中国の大型連休である春節が控えており、動意が鈍る可能性が ある。 午前11時49分現在、金のドル建て現物相場は2747.40ドルで推移。昨日の 終値は2744.83ドル。 MINKABU PRESS
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