NY金・銀市況=反発、米耐久財受注の予想外の減少などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 2)  2742.4     2774.0      2737.4      2767.5     + 29.1
          (25/ 4)  2770.3     2800.9      2765.8      2794.6     + 28.4
   銀     (25/ 3)  3057.5     3096.0      3023.5      3088.2     + 46.8
         (25/ 5)  3091.0     3127.5      3058.0      3120.6     + 46.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           304,765       328,103       582,778        (- 14,517)
  銀           42,552        56,630       164,806        (+    687)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,850.35  + 136.77
     前日  154.58/60   1.0487/89   ・ナスダック         19,733.59  + 391.76
     本日  155.51/53   1.0431/33   ・10年米国債利回り      4.55  +   0.02
・NY原油  (25/ 3)   73.77 + 0.60  ・SPDR保有金残高    857.02  -   3.16
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。前日比は金が28.4〜34.0ドル高、中心限月の4
月限が28.4ドル高、銀が43.8〜48.3セント高、中心限月の3月限は
46.8セント高。
 金4月限は反発。時間外取引では、米大統領の関税発言によるドル高に上値を抑えら
れた。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、米耐久財受注が予想外に
減少したことを受けて買い優勢となった。米株式市場がディープシーク・ショックから
回復したことも支援要因になった。
 銀3月限は株高や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金4月限は反発。時間外取引では2765.8〜2777.7ドルのレ
ンジで推移、前日比11.0ドル高の2777.2ドルとなった。4月限は高寄りした
のち、米大統領の関税発言によるドル高に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、押し
目を買われた。
 日中取引では、米耐久財受注が予想外に減少したことを受けて買い優勢となった。米
株式市場がディープシーク・ショックから回復したことも支援要因になって上値を伸ば
し、2800.9ドルまで上昇した。
 12月の米耐久財受注は前月比2.2%減となった。事前予想は0.6%増。前月は
2.0%減少。民間航空機の受注が45.7%減少した。一方、米株式市場は前日のデ
ィープシーク・ショックから回復し、AI半導体大手の米エヌビディアは6%超上昇し
た。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で3023.5〜3063.0セントのレンジ
で推移し、前日比16.1セント高の3057.5セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、米大統領の関税発言によるドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入る
と、押し目を買われた。
 日中取引では、米耐久財受注が予想外に減少したことや金堅調を受けて買い優勢とな
った。その後は株高も支援要因となって上値を伸ばし、3096.0セントまで上昇し
た。
 1月27日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比52万7591オンス増の
2978万7016オンス、銀は195万7608オンス増の3億5056万1537
オンス。

今日の材料
・トランプ米大統領は、外国製半導体チップや医薬品に関税を適用する方針を表明し
た。鉄鋼と銅、アルミニウム製品にも関税を賦課すると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した銀行貸出調査(BLS)によると、ユーロ圏の銀
行は昨年第4四半期に企業向け与信を厳格化し、2025年第1四半期にもさらなる厳
格化を見込んでいることが分かった。経済成長の鈍化を背景に、追加利下げ観測が高ま
りそうだ。
・ドイツ産業連盟(BDI)は、ドイツは深刻な経済危機に見舞われていると指摘し、
2025年の国内総生産(GDP)が0.1%縮小するとの見通しを示した。
・12月の米耐久財受注は前月比2.2%減。予想は0.6%増だった。前月は2.0
%減少。航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.5%増加した。伸
びは予想の0.3%を上回った。輸送機器の受注は7.4%、民間航空機の受注は
45.7%減少した。
・11月の米住宅価格指数は前月比0.3%上昇した。住宅ローン金利の上昇で需要が
抑制され、市場に出回る住宅の供給が増加する中、緩やかに上昇した。
・1月の米消費者信頼感指数は104.1と、前月の109.5(上方改定)から低下
した。市場予想105.6も下回った。労働市場の状況に対する見方は9月以来初めて
悪化した。
・ロシアのプーチン大統領は、ウクライナがロシアと交渉すると決定した場合、法的な
手段は存在するが、ウクライナ側に交渉を行う意思は見られないとの考えを示した。
・トランプ米大統領は、カナダとメキシコに対する25%の関税を2月1日に発動する
という計画を実行する考え。
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