きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが優勢となっており一時153円台に下落する場面もみられた。全体的にドル安の動きが優勢となる中、ドル円も上値の重い展開となっている。ただ、前日のFOMCを通過して、材料出尽くし感からポジション調整の動きが中心のようだ。 前日のFOMCは声明からインフレ目標への進展に関する文言が削除され、その後のパウエル議長の会見でも「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と言及されたことから、予想よりもタカ派と捉えられていたようだが、議長は「インフレに関する文言はシグナルではなく、文言を短くすることを選択しただけだ」とも述べていた。 次の行動は利下げを維持しつつ、インフレの進展を確認するまでは様子見姿勢を強調していた印象で、少なくとも過度な利下げ停止への観測は緩めたものと思われる。 なお、先ほど第4四半期の米GDP速報値が発表になっていたが、予想を下回る内容だった。ただ、個人消費は力強さを示した一方、企業の設備投資が全体を圧迫した。ドル円も反応していたものの、一時的な動きに留まっている。 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は154円に観測されている。 30日(木) 154.00(6.3億ドル) 31日(金) 155.00(11.5億ドル) 155.35(6.1億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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