関税警戒もあり、朝の堅調な動きが一変=米国株概況 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅プラス圏スタートとなったが、その後売りが強まった。終値はダウ工業株30種平均が337.47ドル安の4万4544.66ドル、ナスダック総合指数が54.31安の1万9627.44、S&P500が30.64安の6040.53。 序盤はハイテクを中心とした買いが目立ち、ダウ平均は小幅プラス圏でスタート。新興ハイテクなどの買いが目立つ展開にナスダックはダウ平均以上にしっかりとプラス圏推移となる展開が見られた。 しかし、ホワイトハウスが2月1日からのメキシコとカナダへの25%関税と中国への10%の追加関税をスタートすることを正式に発表。これを受けて流れが一気に変わり、ハイテク中心に一転して売りが目立つ展開となった。半導体大手エヌビディアが3ドル以上上昇していたところから5ドル以上下げるといった展開が見られた。45000ドル回復が見られたダウ平均も44500ドル近くまで下げる展開。 ダウ平均は幅ひろく売られ、30銘柄中26銘柄がマイナス圏となった。アマゾンがプラス圏を維持したが、高値からは売りが出ており上昇幅をかなり失っている。 朝から弱かった石油メジャーシェブロンは更に下げて4.5%安。同じく朝から弱かった塗料のシャーウィンは2%安。しっかりプラス圏で推移していたエヌビディアは3.6%安。 NY午前に4.50%近くまで下げていた10年債利回りが4.58%まで一時上昇したことも株安に寄与した。関税問題を受けて物価高警戒が強まったと見られた。 朝強かった新興ハイテクは、軒並み上げ幅縮小も、テスラ、アマゾン、アルファベットなどは1%台の上昇を維持。エヌビディア以外では半導体のAMDが2%を超える下げとなっている。 その他の個別株では決算が好調となり朝から大きく買われた通信機器ビアビソリューションズが20%超の上昇を維持。決算を受けて朝から弱かった靴・アクセサリーのデッカーズやジェンテックスはマイナス圏推移。 ビアビ・ソリューションズ<VIAV> 12.04(+2.05 +20.52%)) デッカーズ・アウトドア<DECK> 177.36(-45.75 -20.51%) ジェンテックス<GNTX> 25.92(-2.30 -8.15%) アマゾン<AMZN> 237.68(+3.04 +1.30%) アルファベットC<GOOG> 205.60(+2.97 +1.47%) テスラ<TSLA> 404.60(+4.32 +1.08%) AMD<AMD> 115.95(-2.91 -2.45%) エヌビディア<NVDA> 120.07(-4.58 -3.67%) ボーイング<BA> 176.52(-3.01 -1.68%) シャーウィン<SHW> 358.16(-7.39 -2.02%) シェブロン<CVX> 149.19(-7.13 -4.56%) MINKABUPRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。