ユーロドルに買い戻し 下値警戒感が強く パリティへの下落が再浮上=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 本日のユーロドルは早朝のオセアニア市場で一時1.0150ドル近辺に急落したものの、その後は東京、ロンドン、NYと買い戻しが見られている。メキシコのシェインバウム大統領がトランプ大統領との電話会談後、「米国がメキシコに対して課す関税が1カ月間延期されることになった」と述べたことで、NY時間に入ると1.03ドル台まで一気に買い戻されている。

 ただ、トランプ関税へのリスクでユーロドルのパリティ(1.00ドル)への下落は時間の問題との声も出ている。一時は的外れのようにみられたパリティだが、いまや不可避に見えるという。
 
 トランプ大統領がEUに対する関税についても間違いなく起こると発言しており、市場はユーロに関する予測を見直している。ドイツを中心に輸出志向の強い欧州経済に米国の関税が課されることで、ECBがさらに積極的な利下げに踏み切る可能性があるとの懸念が広がり、ユーロ安につながっている。利下げが行われれば、米国との金利差はさらに拡大し、投資先としてのドルの魅力がさらに増すとしている。

EUR/USD 1.0302 EUR/JPY 159.31 EUR/GBP 0.8299

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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