きょうのドル円は買い戻しが優勢となり、152円台を一時回復していたが、NY時間にかけて151円台後半に伸び悩む展開となっている。本日もトランプ関税のニュースに翻弄されている。 トランプ大統領が週末に本日10日に全ての鉄鋼とアルミ輸入への25%関税を発表すると述べた。また、米国に関税を課している国々に対する相互関税も週内に発表する方針も表明。インフレへの懸念から東京時間にドルは買い戻されていた。 先週は米雇用統計が発表になっいたが、非農業部門雇用者数(NFP)は予想を下回っていたものの、前回分の大幅上方修正や、失業率の低下、そして平均時給の予想以上の伸びなどで、利下げに慎重なFRBの姿勢を裏付ける内容と捉えられいる。3月は選択肢から消えたとの声も出ている。 先週のドル円は200日線をブレイクし、一時150円台まで下落する場面が見られていた。さすがに急ピッチな下げに過熱感も出ていた中、本日は買い戻しが入っているようだ。本日の200日線が152.80円付近に来ているが、目先の上値メドとして意識される。 今週はインフレ指標や小売売上高、そして明日のパウエルFRB議長の議会証言が予定されている。全体的に米雇用統計の雰囲気を再確認する内容になるのではとも見られているようだ。 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 10日(月) 現行付近にはなし 11日(火) 152.00(7.8億ドル) 12日(水) 153.50(8.4億ドル) 153.70(5.9億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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