LME市況=銅・アルミは続伸、対中国のトランプ減税緩和で景気減速感後退

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,664.67  +   31.80     2,658.50  +   30.50
    アルミ合金      2,190.00  -    1.50     2,085.00       0.00
     銅         9,330.01  +   42.40     9,447.50  +   40.00
    ニッケル      15,297.75  -  240.05    15,522.00  -  234.00
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 アルミ3カ月物は続伸。2643ドルで買い優勢で取引を開始。前半に2614ドル
に小反落したが、銅が押し目買いで堅調に推移から切り返し、2664.50ドルまで
上昇し、1月21日以来の高値をつけた。ドルの下値堅く推移が圧迫要因となり、高値
を離れたが、30ドル超の上げ幅を維持して引けた。
 銅3カ月物は続伸。9490ドルで大幅続伸で寄り付いた。トランプ米大統領が中国
からの小口の輸入品(800ドル未満)に関する関税の免除措置を当面維持すると発表
したことや、9日発表の1月の中国消費者物価指数(CPI)が市場予想や前回値を上
回り、景気減速への警戒感が緩和したことが支援材料。前半の取引で9371.50ド
ルに反落する場面があったが、押し目買い意欲は強く、プラスサイドに浮上。7日の高
値9507ドルを上抜き、9530ドルまで上伸し、昨年11月8日以来の高値をつけ
た。欧州時間から米国時間では利食い売りがあったもようで上げ幅を縮小したが、金の
上伸、欧米の株高に支援され、堅調に推移した。
 ニッケル3カ月物は続落。1万5760ドルで小反発で取引を開始。銅、アルミ高に
追随し、1万5835ドルまで上げ幅を拡大した。しかし6日の高値1万5875ドル
が抵抗線となり、戻り売りが優勢となり、今月5日以来の安値となる1万5470ドル
まで下落。安値を離れたが、200ドルを超える下落で引けた。
今日の材料
・10日のアジア太平洋株式市場はまちまち。中国、香港、シンガポール株が上昇。
 インド、韓国、台湾、タイ、豪州株は下落。
・中国上海総合指数は18.50ポイント高の3327.17(0.56%高)。
・中国の1月のCPIは食品とエネルギー価格を差し引いたコアCPIが4カ月連続で
 回復し、前月比0.5%の上昇、前年同月比では0.6%の上昇。
・トランプ米大統領が中国からの小口の輸入品(800ドル未満)に関する関税の免除
 措置を当面維持すると発表。
・欧州株は上昇。英FTはエネルギー株の上昇が目立った。独DAXは工業株などが堅調。
 ただ、トランプ米大統領が輸入する全ての鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課すと
 表明したことが相場の重しとなり、伸び悩む場面もあった。
・ドルは下値堅く推移。ドル円は一時1ドル=152.50円台まで上昇。高値を離れ、
 151.90円台でニューヨーク時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは1ユーロ
 =1.0280ドルで買い拾われ、1.0300ドル台に戻し、小幅高。
・米国株は反発。ニューヨークダウが167.01ドル高、ナスダック指数は190.87ポイン
 ト高。日本時間の午前6時5分時点の暫定値。
・ニューヨーク貴金属は金が上伸。PGM系貴金属が金につれ高もよう。ニューヨーク
 原油は続伸。
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