●主なポイント ○1月にS&P500指数 は6100を突破し、終値での最高値を1回更新しました(終値の最高値は6118.71、取引時間中の最高値は6128.18、12月は終値での最高値を4回更新)。同指数は1月に2.70%上昇し(配当込みのトータルリターンはプラス2.78%)、12月の2.50%下落(同マイナス2.38%)を取り戻しました。11月の5.73%上昇(同プラス5.87%)と合わせると、過去3ヵ月では5.87%上昇(同プラス6.22%)、過去1年では24.66%上昇(同プラス26.38%)となりました。2024年は23.31%上昇でした(同プラス25.02%)。 ⇒1月の市場は幅広く上昇しました。マグニフィセント・セブンは1月に全体で下落し、市場への影響力は大幅に低下しました。具体的には、マグニフィセント・セブンを除くと、S&P500指数のトータルリターンはプラス2.78%ではなくプラス2.90%になっていたはずです。主な要因はアップルの月間での5.76%下落とエヌビディア の10.59%下落です。 ⇒2024年11月5日の大統領選以降で見ると、マグニフィセント・セブンはS&P500指数のトータルリターンの39.5%を占め(時価総額では32.5%を占めます)、7銘柄を除くとトータルリターンはプラス4.79%からプラス2.90%に低下します。 ○1月の主なデータ ⇒1月もS&P500指数が最高値を更新する流れは続きましたが、12月の4回更新に対して1月は1回の更新にとどまりました。月の上旬は不安定な動きでしたが、企業の決算内容が予想より良好だったことと、トランプ政権がすぐに始動したことを受け、中旬から上昇軌道に乗り、幅広く2.70%上昇して月を終えました。12月は全面安の展開で2.50%下落、11月は全面高の展開で5.73%上昇していました。 1月は20営業日のうち12営業日で上昇し(12月は21営業日のうち9営業日で上昇)、値上がり銘柄数が大幅に増加し、値下がり銘柄数を大きく上回りました。値上がり銘柄数が355銘柄であったのに対し、値下がり銘柄数は148銘柄となりました。12月は値上がり銘柄数54銘柄、値下がり銘柄数449銘柄、11月は値上がり銘柄数385銘柄、値下がり銘柄数118銘柄でした。1月の出来高は前月比8%増、前年同月比では14%増となりました。 ⇒1月は11セクターのうち10セクターが上昇しました。12月は3セクターが上昇し、11月は11セクター全てが上昇しました。1月のパフォーマンスが最高となったのはコミュニケーションサービスで8.98%上昇しました(2023年末比では51.35%上昇、2022年末比では133.63%上昇)。パフォーマンスが最低だったのは情報技術で、2.93%下落しました(同31.71%上昇、同105.98%上昇)。 ⇒S&P500指数は1月に2.70%上昇(配当込みのトータルリターンはプラス2.78%)して、6040.53で月を終えました。12月は2.50%下落(同マイナス2.38%)して5881.63、11月は5.73%上昇(同プラス5.87%)して6032.38でした。過去3ヵ月間では5.87%上昇(同プラス6.22%)、過去1年間では24.66%上昇(同プラス26.38%)となりました。2024年通年は23.31%上昇(同プラス25.02%)、2023年は24.23%上昇(同プラス26.29%)、2022年は19.44%下落(同マイナス18.11%)でした。 ⇒コロナ危機前に付けた2020年2月19日の高値からは78.39%上昇(同プラス92.72%)となっています。 ○米国10年国債利回りは12月末の4.58%から4.55%に低下して月を終えました(2024年末は4.58%、2023年末は3.88%、2022年末も3.88%、2021年末は1.51%、2020年末は0.92%、2019年末は1.92%、2018年末は2.69%、2017年末は2.41%)。30年国債利回りは12月末の4.78%から4.80%に上昇して取引を終えました(同4.78%、同4.04%、同3.97%、同1.91%、同1.65%、同2.30%、同3.02%、同3.05%)。 ○英ポンドは12月末の1ポンド=1.2520ドルから1.2400ドルに下落し(同1.2520ドル、同1.2742ドル、同1.2099ドル)、ユーロは12月末の1ユーロ=1.0360ドルから1.0367ドルに上昇しました(同1.0360ドル、同1.0838ドル、同1.0703ドル)。円(対米ドル)は12月末の1ドル=157.32円から155.15円に上昇し(同157.32円、同141.02円、同132.21円)、人民元は12月末の1ドル=7.2770元から7.1867元に上昇しました(同7.2770元、同7.1132元、同6.9683元)。 ○1月末の原油価格は2.6%上昇し、12月末の1バレル=71.75ドルから同73.58ドルとなりました(2024年末は同71.75ドル、2023年末は同71.31ドル、2022年末は同80.45ドル)。米国のガソリン価格(EIAによる全等級)は1月に3.1%上昇し、1ガロン=3.224ドルとなりました(12月末は3.128ドル、2024年末は同3.128ドル、2023年末は同3.238ドル、2022年末は同3.203ドル)。2020年末から原油価格は52.0%上昇し(2020年末は1バレル=48.42ドル)、ガソリン価格は38.4%上昇しました(2020年末は1ガロン=2.330ドル)。 ⇒2024年12月時点のEIAの報告によると、ガソリン価格の内訳は56%が原油、20%が販売・マーケティング費、8%が精製コスト、17%が税金となっています。 ○金価格は12月末の1トロイオンス=2638.40ドルから上昇し、2833.80ドルで1月の取引を終えました(2024年末は2638.40ドル、2023年末は2073.60ドル、2022年末は1829.80ドル)。 ○VIX恐怖指数は12月末の17.35から16.43に低下して12月を終えました。月中の最高は22.51、最低は14.58でした(2024年末は17.35、2023年末は21.67、2022年末は17.22)。 ⇒同指数の2025年の最高は22.51、最低は14.58でした。 ⇒同指数の2024年の最高は75.73、最低は10.62でした。 ⇒同指数の2023年の最高は30.81、最低は11.81でした。 ⇒同指数の2022年の最高は38.89、最低は16.34でした。 ○目標株価は引き続き上昇しています。S&P500指数に対する市場関係者の1年後の目標株価は2023年11月末時点から14ヵ月連続で上昇し、現在値から12.6%上昇の6804となっています(12月末時点では14.1%上昇の6709、11月末時点では6576)。それ以前の目標値は、9ヵ月連続の低下から11ヵ月連続の上昇を経て、2023年11月まで2ヵ月連続で低下していました。ダウ平均の目標株価も3ヵ月連続の上昇から2ヵ月連続の低下を経て、1月まで14ヵ月連続して上昇しており、1月末時点では現在値から9.6%上昇の4万8838ドルとなっています(12月末時点では13.0%上昇の4万8092ドル、11月末時点では4万7165ドル)。 ※「中国AIショックでM7反落もS&P500は最高値更新 (3)」へ続く 株探ニュース
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