●週間見通し穀物、アルゼンチン乾燥で押し目買い優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週のトウモロコシ相場は500セント台に乗せ、年初来高値を更新した。良好な輸
出環境、アルゼンチンの天候リスクを手掛かりに、底固く推移した。トランプ政権の通
商政策で、エタノール需要が膨らむとの観測もポジティブ。ただし、急ピッチな値上が
りで農家売りが膨らんだこと、2025年の作付面積観測が上値を圧迫した。大豆相場
も1000セント台前半での保ち合いを経て、1050セントを上抜いた。
 今週はトウモロコシを中心に押し目買い優勢の展開になろう。需給引き締まりを背景
に、トウモロコシの値上がりが続きやすい。良好な輸出環境が続いていること、アルゼ
ンチンの天候リスクが、相場を押し上げよう。500セント台前半で押し目買い優勢の
地合が続く見通し。大豆相場も主にアルゼンチンの天候リスクで底固く推移する見通
し。ただし、輸出は軟調なため、大きな値動きには発展しないだろう。27〜28日に
は米農務省(USDA)アウトルックフォーラムが予定されている。作付面積はトウモ
ロコシが増加、大豆が減少見通しになることが確実視されている。瞬間的にトウモロコ
シ相場が下押しされるリスクには注意が必要。
 予想レンジは、トウモロコシが495〜525セント、大豆が1030〜1080セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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