25日の東京株式市場は大幅反落、日経平均株価は一時600円を超える下げで3万8000円台近辺まで値を下げる場面があった。 大引けの日経平均株価は前営業日比539円15銭安の3万8237円79銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は19億6656万株、売買代金概算は4兆8611億円。値上がり銘柄数は725、対して値下がり銘柄数は845、変わらずは70銘柄だった。 3連休明けとなったきょうの東京市場はリスク回避目的の売りが一気に噴出する格好となった。米国株市場では前週末に続き、今週明けも波乱含みの展開でナスダック指数の下げの大きさが際立っている。特に半導体セクターへの売りが目立っており、東京市場でもその影響が直撃する格好となった。あす26日に米半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、この結果待ちで足もと積極的な買いが入りにくい状況となっている。一方で、バフェット氏が積極的投資スタンスを改めて標榜した総合商社株が買われ、全体指数を下支えした。日経平均の下げは大きかったもののTOPIXは底堅く推移し、業種別では33業種中12業種が上昇するなど内需系銘柄を中心に頑強な値動きをするセクターも少なくなかった。個別株ベースでは、値下がり銘柄数は全体の5割強を占めるにとどまっている。 個別では、売買代金で断トツとなったディスコ<6146>が急落したほか、アドバンテスト<6857>も大幅安。このほか東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手の下げが目立つ。フジクラ<5803>も大口の売りに大きく下値を探った。ソフトバンクグループ<9984>が安く、三菱重工業<7011>も軟調。リクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>なども下落した。低位株ではブイキューブ<3681>が急落、日本マイクロニクス<6871>も大幅に水準を切り下げた。日産自動車<7201>も売られた。 半面、三菱商事<8058>、丸紅<8002>、伊藤忠商事<8001>など総合商社株が軒並み逆行高と気を吐き、キオクシアホールディングス<285A.T>は値上がり率トップに買われた。商船三井<9104>など海運株が上昇、中外製薬<4519>も値を上げた。SGホールディングス<9143>も買いを集めた。リコー<7752>、電通グループ<4324>なども水準を切り上げている。 出所:MINKABU PRESS
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