シカゴコーン市況=総じて続落、南米産地の天候回復と米作付拡大観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    483.25     484.50     474.25     479.75     - 2.75
  2025/05    497.50     498.50     488.50     494.25     - 2.75
  2025/07    502.00     503.25     493.50     499.25     - 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       508,443        596,748        1,946,713 (- 22,225)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月3日−3月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 コーンは総じて続落。出来高が少ない26年9月限が変わらずだが、それ以外の限月
は2.75〜0.25セント安。3月限は前日比2.75セント安の479.75セン
ト。
 ブラジルでの天候回復に伴うサフリーニャコーンの作付けペースの回復、アルゼンチ
ンの降雨を受けた穀物の生育環境が改善が前日に続いて弱材料視された。また、米農務
省(USDA)の農産物展望会議(アウトルックフォーラム)では、大豆に比べて割高
感のあるコーンの今春の作付面積は拡大予想が示される、との観測も重石となった。

 3月限は483.25セントで取引を開始した後は、暫く483セントを下値支持線
とする足取りが続いていたが欧州の時間帯を迎えると軟化傾向を強め480セントを割
り込んだ。シカゴの時間帯も下値探りの動きが続き一時は474.25セントと今月
3日以来の低水準まで下落。安値を付けた後は買い戻す動きが見られたが、480セン
トの節目が上値抵抗線として意識され、安値圏で低迷したまま引けを迎えた。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 パラナ州、サンパウロ州などではこの24時間は概ね降雨は発生せず、気温は平年を
上回った。今週は3月1日まで局地的な降雨となる見込み。気温は3月1日まで平年並
〜平年を上回る見込み。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回っている。今週いっぱいは同様の状
況が続くだろう。
 この数週間は好天に恵まれ大豆の収穫および二期作目のサフリーニャコーンの作付は
平年並みのペースまで回復。一部で作付遅れが発生しているが、許容範囲にとどまって
いる。ただ、今週は少雨傾向が続くため作付されたばかりのコーンにとってはストレス
が発生しやすい環境になるだろう。

<アルゼンチン全域>
 先週末は少雨傾向のなかで気温が上昇したためコーンや大豆にとってストレスが発生
しやすい状態が続いたが、今週は南部から接近してきた前線がしばらく停滞するため、
週半ばまでは降雨が続くだろう。その後、一時は少雨傾向となるが、週末には新たな
前線が接近するため、広い範囲での降雨が見込まれる。ただ、1月から2月にかけての
乾燥ですでに一部でダメージが発生しているため、この降雨による作柄改善の期待は難
しい。

 シカゴ小麦は続落。前日と同様に米産地の寒波懸念の後退に加え、コーンが大きく値
を崩したことも弱材料となった。3月限は一時は今月4日以来の低水準となる564.
50セントまで下落。買い戻す動きも見られたものの終値ベースでは今月12日以来の
水準で取引を終了。
 中心限月の3月限は前日比6.25セント安の572.75セント。
今日の材料
・ブラジル産地南部での降雨は局地的なものにとどまる見込み。
・ブラジル中部では降雨がほぼ止みサフリーニャコーンの作付けペースは平年並に
 回復。
・アルゼンチン産地では今週は前線の接近を受けて降雨が続くが作柄改善は期待薄。

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