シカゴ大豆市況=総じて続落、南米の天候回復や弱気な輸出が重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03     1024.00     1034.00     1021.00     1022.75     - 1.75
  2025/05     1041.25     1051.25     1035.00     1037.25     - 4.00
  2025/07     1055.75     1065.50     1050.00     1052.00     - 4.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       273,254         269,281        802,621  (- 26,089)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(2月20日までの週)
 大 豆:41万4500トン(事前予想レンジ:10万〜50万トン)
 大豆粕:17万6700トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油: 1万8400トン(事前予想レンジ: 2万〜  6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月5日−3月9日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜上回る。雨量は平年並
 コーンベルト東部の気温は平年並、雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は総じて続落。前日比は6.00セント〜1.75セント安。5月限は前日比
4.00セント安の1037.25セント。
 アルゼンチンおよびブラジル産地での天候が回復やトランプ政権による関税政策によ
る輸出への影響や米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高の低迷が重石となっ
た。ただ、今春の米国の作付面積は前年を下回るとの見通しが示されたことが強気材料
となり、下げ幅は限られた。

 5月限は1041.25セントで取引を開始。緩やかながら次第に値位置を切り上
げ、シカゴの時間帯を迎えるころに1051.25セントの高値に到達。ただ、シカゴ
の時間帯は弱気な輸出や他穀物の下落、ドル高が手がかりとなって下値を探る足取りに
転じ、終盤に1月17日以来の低い水準となる1035セントを記録。買い戻す動きも
見られたが、安値圏で低迷したまま引けを迎えた。
 米農務省(USDA)が発表した2月20日までの大豆週間純輸出成約高は41万
4500トンで前週の49万9600トンを下回った。
 今年度の累計純輸出成約高は4414万7300トンで前年度同期の3867万
6500トンを約14%上回っている。
 USDAは農産物年次展望会議(アウトルックフォーラム)において、2025年の
大豆の作付面積見通しを前年の8710万エーカー、米大手通信会社のロイターによ
る事前予想の8440万エーカーを下回る8400万エーカーと発表。一方、イールド
は2024年の50.7Buを上回る52.5Buで、生産量見通しは前年の43億
6600万Bu、ロイターによる事前予想の43億5500万Buを上回る43億
7000万Buとの見通しが示された。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 パラナ州、サンパウロ州などではこの24時間は局地的な降雨となり、気温は平年を
上回った。今週は3月2日まで局地的な降雨となるが3日は降雨は発生しないだろう。
気温は3月3日まで平年並〜平年を上回る見込み。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回っている。週明けの3月3日まで同
様の状況が続くだろう。
 この数週間は好天に恵まれたため、大豆の収穫および二期作目のサフリーニャコーン
の作付は平年並みのペースまで回復した。一部で作付遅れが発生しているが、許容範囲
にとどまっている。少雨傾向は作付されたばかりのコーンにとってはストレスが発生し
やすい環境ながら、週末には慈雨が見込まれ生育に適した天気が続くもよう。

<アルゼンチン全域>
 南部では前線が接近するなかまとまった雨量を伴う降雨が発生。この前線は27日
から28日にかけて北上し、これを受けて気温も低下するだろう。週末には新たな
前線が接近し来週にかけて降雨が発生する見通しとなっている。3月上旬にかけて穀物
の生育に適した天気が広がるため、1月から2月の高温乾燥ですでにダメージが発生し
ているものの、穀物の状態が更に悪化することはないだろう。
 大豆製品は大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調に追随安となった。大豆油は原油の堅調
を受けて下げ幅は限られた。
 大豆粕5月限は前日比2.30ドル安の300.20ドル。
今日の材料
・ブラジル産地では少雨傾向となり大豆の収穫やサフリーニャコーンの作付けが順調
 に進行する見込み。
・アルゼンチン産地では前線の接近を受けて降雨が続くもよう。大豆やコーンの生育
 には適した天気となる。
・2月20日までの大豆週間純輸出成約高は41万4500トンで前週の49万
 9600トンを下回る。

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