●短期見通し穀物、通商リスクで買い玉整理を進める＝マーケットエッジ

　トウモロコシは、アルゼンチンの乾燥傾向、良好な輸出環境を背景に、高値圏での取
引が続いていたが、調整局面に入っている。単純な過熱感に加えて、通商リスクの高ま
り、さらに２０２５年の面積拡大見通し、アルゼンチンの降雨報告が調整売りを誘って
いる。ファンドの買いポジションの整理をどこまで進めるのかが問われる。支持線は４
５０〜４６０セント水準まで切り下がっている。一方で、需給は適度に引き締まってお
り、輸出環境も良好。過熱感の緩和が進むと改めて５００セント台乗せが打診される見
通し。
　大豆は、ボックス気味の相場展開が続く見通し。米中通商問題が警戒されることが上
値を圧迫するが、アルゼンチン産の供給不安もあり１０００セント割れに向かう方向性
にはない。穀物相場全体の調整局面入りで急伸の必要は乏しいが、値を崩していくテー
マも欠いている。トウモロコシとは逆に、２０２５年の面積が減少見通しにあることは
ポジティブ。１０００セント台でのボックス気味の展開が続く見通し。
（マーケットエッジ・小菅 努）

• e-profit先物指数（　３月　３日）
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