●論点解説原油、強弱評価が交錯する通商問題=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場は70ドルの節目を巡る攻防になっている。3月4日にカナダ、メキシコ、
中国に対する関税発動が予定されている。中国に関しては既に発動済の関税の税率引き
上げになる。原油市場の目線では、需要リスクが上値圧迫要因になる。通商環境の不安
定化は実体経済にもネガティブな影響を及ぼし、需給緩和リスクを高める。また、株価
急落などリスクオフ傾向が強まる可能性にも注意が必要。一方、カナダとメキシコは米
国にとって原油供給国でもある。特にカナダが最大の輸入先であり、供給リスクの方が
重視されると、安値修正が促される可能性がある。通商リスクを需要リスクとみるか、
供給リスクとみるのか、そのバランスが注目される。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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