アジア株上昇 全人代期待、今年も強気「約5%」設定 トランプ演説サプライズなく安堵感も 東京時間14:03現在 香港ハンセン指数 23370.49(+428.72 +1.87%) 中国上海総合指数 3334.90(+10.69 +0.32%) 台湾加権指数 22896.78(+299.90 +1.33%) 韓国総合株価指数 2556.02(+27.10 +1.07%) 豪ASX200指数 8130.40(-67.66 -0.83%) インドSENSEX30種 73414.00(+424.07 +0.58%) アジア株は豪州を除いて上昇。トランプによる貿易摩擦激化懸念がやや緩和しているほか、中国政策期待が広がっている。また、警戒されていたトランプの演説では特にサプライズなく終了、安堵感が広がっている。関税については想定内、ウクライナが鉱物資源協定に署名する準備があると発言したことで、ウクライナ情勢に対する懸念も後退している。 トランプ氏は5日、メキシコとカナダに対する関税を縮小する可能性がある。中国には妥協しない姿勢だが「デミニミス」を維持したことは中国にとってはポジティブ。(※デミニミス:少額貨物(申告額が800ドル未満)に対する関税免除措置) 中国政府はトランプによる米中貿易摩擦激化の中でも今年のGDP成長目標を「約5%」に設定。達成するのは難しいとの見方が多いものの相変わらず強気だ。中国政府は目標達成に向け大規模な支援策を打ち出す可能性がある。より積極的かつ効果的なマクロ政策を実施し、持続的な経済成長と回復を推進。住宅市場と株式市場の安定を確保、内需を拡大させるとしている。中国人民銀行総裁や 中国証券監督管理委員会(証監会)、中国国家発展改革委員会(発改委)があす記者会見を開く予定となっており、金融市場の安定化も期待されている。 香港市場では不動産や消費者サービス、銀行、医療品、ハイテク、通信サービスなど幅広い銘柄が上昇している。 インド株は上昇。トランプがインドなどいくつかの国が高い関税を課していると述べたが、反応は限定的。 豪州株は12月23日以来の安値をつけている。ハウザー豪中銀副総裁がさらなる利下げに慎重な姿勢を示したことで追加利下げ期待が後退。また、米国による貿易戦争により見通しが悪化、豪州の信頼感も落ち込んでおり豪景気先行き不安が広がっている。
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