シカゴコーン市況=軒並み続伸、米期末在庫下方修正観測や大口成約などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    458.00      459.50      454.00      458.75      + 3.50
  2025/05    469.50      474.75      466.50      472.00      + 2.75
  2025/07    475.75      481.00      472.75      478.50      + 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       682,681        383,417        1,836,879 (+  1,419)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高(3月6日までの週)
 コーン:181万9812トン(前週改定値:135万2573トン)
 小 麦: 21万6173トン(前週改定値: 39万0591トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月16日−3月20日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは軒並み続伸。前日比は0.25〜3.50セント高。5月限は2.75セン
ト高の472セント。
 11日の米農務省(USDA)の月例需給報告での米期末在庫の下方修正見通しに加
え、USDAが大口成約を発表したことが強気材料視された。また、USDA月例需給
報告で世界の需給引き締まりが見込まれる小麦が大幅高となったことも強気材料視され
た。

 5月限は469.50セントで取引を開始した後は下値を探る足取りを展開し、アジ
アの時間帯後半には466.50セントの安値を付けた。欧州の時間帯に入ってからも
頭重い足取りが続いていたがシカゴの時間帯にかけて浮上し、一時は474.75セン
トの高値に到達。高値では転売が入り大きく値を落としたものの、押し目買いを受けて
浮上。終盤は470.50セントを下値支持線とするもちあいとなり、この水準を維持
したまま取引を終えた。

 米農務省(USDA)発表の3月6日までのコーン週間輸出検証高は181万
9812トンで前週改定値の135万2573トンを上回った。累計輸出検証高は
2907万8389トンと前年同時期の2186万4112トンを約33%上回って
いる。
 USDAは日本向けで24/25年度積み、12万6000トンのコーンの大口成約
を発表した。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 3月8日から9日にかけて前線が接近し、これに伴い必要とされた降雨が発生。この
降雨は数日間、続く見通し。リオグランデド州の早播種コーン及び大豆の作柄は劣に近
く、週末に降雨となったにもかかわらず、乾燥状態が引き続き懸念される。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 週後半には南部から前線が移動してくる見通し。14日まで散発的な降雨が続くだろ
う。気温は14日まで平年並〜平年を上回るもよう。

<アルゼンチン全域>
 前線が北上したため全域で降雨が止んでいる。北部では散発的な降雨が発生したが、
土壌水分の減少を食い止めるほどの量には至っていない。気温は前線の通過に伴い低下
している。11日にかけて降雨が見込まれるが、それ以降は降雨は発生せず、10日の
週全体を通すと少雨傾向となる見通し。

 シカゴ小麦は上伸。前日比は9.25〜12.25セント高。
 11日に発表される米農務省(USDA)月例需給報告での世界的な需給引き締まり
観測を受けて浮上。5月限は一時は2月28日以来の高値となる566セントまで浮
上。高値を離れたものの2ケタの上げ幅を記録する堅調な足取りを維持して終えた。
 中心限月の5月限は前日比11.50セント高の545.25セント。
今日の材料
・ブラジル産地南部は週末に降雨となり土壌水分の乾燥が促されるも、リオグランデ
 スル州では依然として土壌水分の乾燥が懸念される。
・ブラジル産地中部はマトグロッソ州でサフリーニャコーンの生育に適した天気が
 広がる。
・アルゼンチン産地では週前半は降雨発生もそれ以降は少雨傾向に。
・3月6日までのコーン週間輸出検証高は181万9812トンで前週改定値の
 135万2573トンを上回る。
・USDAは日本向けで24/25年度積み、12万6000トンのコーンの大口成約
 を発表。

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