[本日の見通し]ゴム=反発場面、ただし徐々に戻りは鈍くなるか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 JPXゴムRSS3号は、反発場面となりそうだ。ただ、徐々に戻りは鈍くなるとみ
る。寄り付きでは、上海夜間高や1ドル=148円台前半の円安を好感し、買いが先行
する限月が目立った。

 今日のJPXゴムRSS3号は、序盤は買いが先行するが、中盤以降は買いが鈍ると
みる。活発限月の8月限は、前日325.3円まで急落し、連日で一代の安値を更新し
た。その後、戻り場面となり、前日の日足は下ヒゲの長い陰線。目先、自律反発を示唆
した。今日は、上海夜間高やドル・円が1ドル=148円台前半に振れる円安となった
ことから、序盤は買いが先行するとみる。
 ただ、中盤以降は、日中取引の上海ゴムが一段高とならなければ、徐々に買いが鈍く
なるとみる。いまの金融・商品市場は、トランプ米大統領の発言で右往左往しており、
腰を据えてポジションを作るような場面ではない。
 また、トランプ米大統領の関税を武器とした通商政策が、最終的にはスタグフレーシ
ョン(不況下でのインフレ)を招くとの見方もあり、株式・商品市場では売り圧力が強
まっている。いまのJPXゴムRSS3号も、ゴム独自の材料ではなく、商品の先安観
というセンチメントが価格を下押ししているとみる。JPXゴムRSS3号は、自律反
発などから地合い引き締める場面はあろうが、目先、軟調地合いが続くとみる。
 午前9時47分時点の円相場は1ドル=147.06円付近で推移している。

 午前9時47時点のゴムRSS3号活発限月の8月限は同3.6円高の338.6
円。今日の日中、予想される6月限のレンジ330.0〜343.0円前後。

 今後一週間先までのRSS3号8月限の予想レンジは320.0〜350.0円。
テクニカルからの下値支持線は325.3円(3月11日安値)、上値抵抗線は34
0.0円(節目)。

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