【場況】 金が急反発。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。序盤の買い一巡後 は上げ一服となったが、円安再開やドル建て現物相場の下げ一服が下支えになった。銀 はニューヨーク高と円安を受けて先限が反発した。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が85〜170円高、金ミニが94.0 〜161.0円高、ゴールドスポットが592円高、銀が2.0円高。 午前11時1分現在の出来高は、金が1万6226枚、金ミニが6617枚、ゴール ドスポットが1779枚、銀が1枚。 【NY金はドル安が支援】 金はドル安が支援要因になった。ドイツの緑の党のブラントナー共同党首は、中道右 派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)陣営との間で、防衛費増額の措置を 巡り交渉の用意があると述べた。また米国はウクライナとサウジアラビアで実施した高 官協議で、ウクライナへの軍事支援と情報共有を直ちに再開することで合意した。両国 が発表した共同声明によると、ウクライナはロシアと30日間の暫定停戦を巡る米国の 提案を受け入れる用意があると表明した。ゼレンスキー大統領は米国との鉱物資源協定 について、両国は合意の最終化に向けて取り組むと表明した。 トランプ米大統領は、カナダから米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミニウムに追加 的に25%の関税を課すよう商務長官に指示したと明らかにした。これにより、合計の 関税率は50%になる。ただカナダ・オンタリオ州のフォード首相は、米国への電力輸 出に25%の追加料金を課す計画を一時停止し、トランプ政権と協議するため13日に ワシントンを訪問すると述べた。この発表を受けて米大統領は、カナダから米国に輸入 される物品に対する追加関税を撤回した。 金先限は夜間取引で1万3979円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因 になった。円相場は1ドル=148円台前半の円安に振れた。銀先限は154.0円に 上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、押し目を買われる。きのうの海外市場では、ドル安を受け て買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2917.06ドルから、ドル高が圧迫 要因になったが、2911ドル台で押し目を買われた。 午前11時現在、金が2915.01ドル、銀は3280セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2899.56ドル、銀が3219セント。 MINKABU PRESS
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