NY原油市況=反落、IEAが引き続き供給過剰を指摘

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     67.69       67.94       66.37       66.55        - 1.13
  2025/05     67.38       67.65       66.08       66.27        - 1.11
  2025/06     66.96       67.24       65.69       65.89        - 1.08
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              717,652             1,775,135    ( - 13,012)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     216.22    - 4.41
                            2025/05     213.44    - 4.44
         改質ガソリン       2025/04     213.31    - 1.70
                            2025/05     213.57    - 1.88
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。期近2限月は1.13〜1.11ドル安。その他の
限月は1.08〜0.71ドル安。
 国際エネルギー機関(IEA)が月報で、今年は日量60万バレル程度の供給過剰と
なる可能性があると指摘したことが重し。石油輸出国機構(OPEC)プラスが来月か
ら協調減産の縮小を開始するなら、供給がさらに過剰となるリスクもあるという。ま
た、IEAは今年の需要見通しについて従来の前年比・日量110万バレル増から同
103万バレル増に下方修正した。
 欧州連合(EU)が米国産のウイスキーに対する課税措置を撤廃しなければ、トラン
プ米大統領がEUから輸入するワインなど全てのアルコール製品に200%の関税を課
すと警告したことは懸念要因。欧州と米国の経済的対立がさらに強まるリスクがあり、
主要な米株価指数は調整安を続けた。景気懸念から米国債は堅調に推移。
 ウクライナとロシアの一時停戦期待も重し。米国の停戦への意欲をロシアが歓迎して
おり、米国のウィトコフ特使を中心とする交渉団がロシアに到着した。ただ、ロシアの
プーチン大統領は「ロシアの立場は、停戦が長期的な和平につながり、危機の根源的な
要因を排除するものでなければならないという事実に基づいている」と述べた。
 時間外取引で4月限上値が重く、次第に売りが優勢となった。通常取引開始後は
66.37ドルまで下げ幅を拡大。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・ロシア、クルスク州主要都市からウクライナ軍排除=ロシア国防省
・米交渉団がロシアに向かっており、ロシア側と接触する予定=ペスコフ報道官
・トランプ米政権が対ロシア制裁を強化=米CBS
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