きょうの為替市場でドル円は買いが優勢となっている。NY時間の早朝には148.40円近辺に伸び悩む動きが見られたものの、先ほど発表の2月の米小売売上高を受けて買いの反応が出ている。 円安の動きが押し上げているが、米株式市場がポジティブな反応を示したことから、リスク選好の円安が出ているものと思われる。米小売売上高は全体は予想を下回る内容で、前回分も下方修正されていたが、GDPの算出に使用される食品、自動車、エネルギー、建材を除いた、いわゆるコントロールグループは予想を上回る内容となっていた。 きょうのドル円は一時149円台に上昇する場面が見られていた。本日は日米の政治情勢が影響し、円安がドル円を押し上げている。石破首相の商品券問題が浮上しており、場合によっては退陣につながるのではとの観測や、トランプ大統領が自動車関税と並んで日本に影響を与え得る相互関税を計画していることを再確認したこともドル円の上昇を後押ししている。石破首相の商品券問題が日銀の利上げを遅らせるとの思惑。 ただ、今週は各国中銀の政策委員会が予定されており、その内容を確認したい雰囲気も強い。ドル円については、FOMCと日銀決定会合が予定されているが、ともに政策は据え置きが確実視されている。FOMCについては、今回は委員の金利見通し(ドットプロット)が公表され、注目を集めそうだが、市場では年内2回以上の利下げを見込んでおり、その予想に沿った内容になるのか注目される。 日銀は、植田総裁が次の利上げについてどう考えているのか、会見で確認したい意向。市場では7月か9月の追加利上げがコンセンサスとなっているが、場合によっては6月の可能性も排除してない状況。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は149円に観測されている。 17日(月) 149.00(10.7億ドル) 18日(火) 147.00(13.3億ドル) 148.50(12.1億ドル) 150.00(14.3億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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