NY原油市況=小反発、ウクライナ停戦の不透明感で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     66.72       67.63       66.21       67.16        + 0.26
  2025/05     66.59       67.43       66.09       66.91        + 0.16
  2025/06     66.34       67.13       65.86       66.62        + 0.14
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              803,694             1,763,228    ( - 10,348)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     223.19    + 3.74
                            2025/05     218.70    + 2.99
         改質ガソリン       2025/04     216.96    + 0.12
                            2025/05     217.28    + 0.12
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反発。期近2限月は0.16〜0.26ドル高。その他
の
限月は0.02〜0.14ドル高。
 ウクライナとロシアの停戦期待は引き続き重しだが、トランプ米大統領の介入があっ
ても恒久的な停戦までの道のりは長いと見られていることが相場を支えた。トランプ米
大統領とロシアのプーチン大統領は、ウクライナのエネルギー施設やインフラに対する
攻撃を30日間停止することで合意し、ウィトコフ米特使は数週間以内に全面停戦を実
現できると述べているものの、ウクライナとロシアは武力衝突を続けている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報ではガソリンや留出油の在庫取り崩し
が続いたが、反応は限定的。製油所稼働率は86.9%まで若干上向いているものの、
原油消費量の高まりは限られている。ただ、ガソリン需要は例年の季節的な傾向に沿っ
て上向いている。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する関心は乏しかったが、国内総生産(GD
P)見通しが下方修正された一方、物価見通しが上方修正されたことは重し。関税政策
の不透明感もあって、スタグフレーションが示唆された。
 時間外取引で5月限は66.09ドルまで軟化したが、通常取引開始を控えて下げを
解消した。通常取引が始まると67.43ドルまで強含み。ただ、上げ幅を消す場面が
あるなど、上値は重かった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。石油製品需要は堅調に推移してい
る。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +174.5万(4億3697万)
ガソリン −52.7万(2億4057万)
留出油  −281.2万(1億1478万)
(クッシング地区)
原油 −100.9万(2346万)
*()は在庫総量
今日の材料
・トランプ米大統領、イランによるフーシ派支援の即時停止を要求
・米大統領からイランに宛てた書簡に核合意巡る2ヶ月の期限が記載=米アクシオス
・米原油在庫の市場予想は前週比120万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比459万3000バレル増
・ガソリン在庫は同170万8000バレル減
・留出油在庫は同214万6000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比114万1000バレル減
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