ドル買い一服、欧州株など軟調でやや円買いの動きも ドル円149円台前半=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドル買いが一服している。米10年債利回りが4.25%付近から4.21%台に低下したことに反応。また、欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移しており、円買いの圧力も加わっている。ドル円は149.66近辺を高値に149円割れへと反落。ユーロ円は162円台は維持できず、161円台半ばまで下げている。ポンド円も193.60付近を高値に193円割れまで軟化している。また、東京市場のドル買いも一服しており、ユーロドルは1.0820付近を安値に1.0845近辺まで下げ渋り、その後は揉み合いとなっている。ポンドドルはロンドン朝方に1.2922近辺に安値を広げたが、売りは続かず1.29台前半で揉み合っている。今週は日米英の中銀金融政策発表を経ており、ドイツ上院で財政改革や5000億ユーロ基金も承認された。きょうは週末も控えていったん材料出尽くし感もあるようだ。今日発表された2月英公共部門借入額(財政赤字に相当するもの)は予想を上回っていた。来週26日の英春季予算案での緊縮予算や公的サービス縮小に与える影響が懸念されている。ただ、きょうのポンド相場は目立った反応は示していない。 ドル円は149円付近での取引。東京朝方の148.59近辺を安値にロンドン早朝には149.66近辺まで高値を伸ばした。しかし、その後はロンドン時間に入ると流れが反転し、149円挟みの水準へと反落している。欧州株や米株先物・時間外取引が軟化、米債利回りが低下しており、ドル安と円高の両面がドル円相場の上値を抑えている。 ユーロドルは1.08台前半での取引。東京朝方の1.0859近辺を高値に、ロンドン早朝には1.0820近辺まで下押しされた。その後は下げ一服となり1.08台前半での揉み合いに落ち着いている。ユーロ円はドル円とともに上下動。東京朝方の161.31近辺を安値に、ロンドン序盤にかけては162.13近辺まで買われた。その後は売りに転じて161円台半ばへと反落している。対ポンドではややユーロ買いも値幅は限定的。 ポンドドルは1.29台前半での取引。東京早朝の1.2972近辺を高値に、ロンドン序盤には1.2922近辺まで下落した。その後は下げ一服となり1.29台前半で推移している。ポンド円は東京市場では買いが優勢。192.67近辺を安値にロンドン朝方には193.59近辺まで買われた。その後は上値が重くなり192円台後半へと再び下げている。英公共部門借入額は予想を上回ったが、ポンド独自の反応はみられなかった。このあとのNY市場では目立った経済統計発表は予定されていない。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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