金・銀午前=金は急反発、上場来高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が急反発。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一
服に上値を抑えられたが、ドル建て現物相場の堅調を受けて押し目を買われた。銀は夜
間取引で10月限が小幅高となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が157〜186円高、金ミニが
136.0〜179.0円高、ゴールドスポットが445円高、銀が0.1円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万8186枚、金ミニが1万0786枚、ゴ
ールドスポットが2152枚、銀が2枚。
【NY金は米関税政策の不透明感が支援】
 金は米国の関税政策に対する不透明感が支援要因になった。トランプ米大統領は2日
い相互関税を発表する。欧州連合(EU)や日本、インド、カナダの関税率の例を挙
げ、そうした国・地域が新たな関税の対象であるという。発表後の各国の対応を確認し
たい。貿易戦争の激化に対する懸念から、金が安全資産として買われた。
 トランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領が重要鉱物資源協定からの撤
退を望んでいると述べ、もし撤退すればゼレンスキー氏は大きな問題に直面するだろう
と警告した。一方、英仏独などのウクライナの主要欧州同盟国の外相らは、マドリード
で会合を行い、対ウクライナ支援を倍増させるとともに、新たな対ロシア制裁を検討し
ていると表明した。
 金先限は上場来高値1万5195円を付けた。ニューヨーク高と円安が支援要因にな
った。円相場は1ドル=150円台前半で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米大統領の関税政策の不透
明感を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3125.29ドルから、買
い優勢となり、史上最高値3137.20ドルを付けた。
 午前11時現在、金が3135.42ドル、銀は3397セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3115.96ドル、銀が3436セント。

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