●短期見通し穀物、コーン新穀は徐々に上値重くなる=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、通商リスク、米作付面積の増加見通しが上値を圧迫している。旧穀
需給は引き締まっているため450セント水準では下げ一服感が強く、急落対応は求め
られない。四半期在庫でも需給の引き締まりを確認している。しかし、新穀は作付面積
拡大からの需給緩和見通しが強い。4月は作付け期の天候相場に移行するが、乾燥懸念
などが浮上すると地合が引き締まりやすい。
 大豆は、米中通商問題が警戒されることが上値を圧迫する。二度にわたるトランプ政
権の関税措置に対して、中国が米国産大豆に対する10%の関税で対抗している。南米
産が収穫期を迎えていることもネガティブ。ハーベスト・プレッシャーが上値を圧迫し
やすい。しばらくは1000セントを巡る攻防が続く見通し。ただし、新穀はトウモロ
コシとは逆に、作付面積減少による需給引き締まりが想定されている。天候相場に移行
するが、新穀中心の相場に移行すると下値が固まりやすくなる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。