−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 6 3,121.7 -44.5 シカゴ大豆 2025/ 5 1,011.50 -18.00 NY銀 2025/ 5 3,197.0 -268.0 シカゴコーン 2025/ 5 457.50 -0.25 NYプラ 2025/ 7 956.6 -38.6 NY原油 2025/ 5 66.95 -4.76 NYパラ 2025/ 6 930.80 -54.50 ドル・円 146.15 -3.54 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時145円台前半まで下落 NY為替市場、ドル円は一時145円台前半まで急落した。トランプ関税を受けて本 日の市場は激震が走り、リスク回避の雰囲気が席巻している。この日発表のISM非製 造業景気指数が予想を下回り、景気減速の予兆を示したこともドル円を下押しした。 ドル円は下げ過ぎ感も指摘されているものの、本日の急落で完全に年初からの下げト レンドに戻しており、上値ではテクニカル勢の戻り待ちの売りも出るようだ。短期金融 市場ではFRBの利下げ期待が改めて高まっている。6月利下げを100%織り込んで いるほか、年内4回の利下げの可能性を視野に入れた動きも出ている。年内に3回の利 下げと60%の確率でさらに1回を見込んでいる状況。 米10年債利回りが一時4%を割り込む中、ドル円は下向きの意識を強めている。エ コノミストからは米経済の下方修正が相次いでおり、リセッション(景気後退)のシナ リオも出だしている。 ◎NY貴金属=軒並み急落、米相互関税発表でリスク回避 ニューヨーク金、銀は急反落。 金6月限は急反落。時間外取引では、米大統領の相互関税発表を受けて高寄りしたの ち、リスク回避の動きを受けて売り優勢となった。インフレと景気後退でスタグフレー ションとなるとの懸念が高まった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引で は、手じまい売り一巡後は予想以下の米ISM非製造業総合指数を受けて押し目を買わ れた。 銀5月限はリスク回避の動きや金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は大幅続落。 プラチナ7月限は大幅続落。時間外取引では、金堅調を受けて高寄りしたのち、景気 後退懸念によるリスク回避の動きを受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、下げ幅 を拡大した。日中取引では、金の下げ一服が下支えになったが、戻りは売られた。 パラジウム6月限はリスク回避の動きや他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となっ た。 ◎LME=全面安、米トランプ政権の関税政策による世界経済影響懸念で アルミ3カ月物は続落。2480ドルで小安く取引を開始した直後にさらに値を落と し2450ドルを割り込んだ。米トランプ政権による相互関税の発動と自動車関税の引 き上げ発表が世界経済に与える影響が警戒されるなか、その後も上値を抑制される動き が続き、終盤に2445ドルの安値まで軟化。安値で買い戻されたものの、戻りは限ら れ、この日の安値圏で終了。 銅3カ月物は暴落。9650ドルで値を落として取引を開始した後も終盤まで下値を 探る足取りを展開。トランプ政権が相互関税及び自動車の輸入関税引き上げを発表した ことで世界経済停滞に対する警戒感が強まるなか売り優勢となった。取引直後に値を落 としながらも欧州の時間帯を終える頃までは9520ドルが下値支持線として意識され た。しかし米国の時間帯を迎えると下値指向を強め引け間際には3月3日以来の安値と なる9330.50ドルまで下落。安値からの戻りは鈍く、300ドルを超える下げ幅 を維持したまま終了。 ◎NY原油=大幅反落、相互関税やOPECプラスの増産加速で ニューヨーク原油の期近は大幅反落。 トランプ米大統領が発表した相互関税が、米国を含めた世界経済を景気後退へと導 き、石油需要が下振れする可能性があることが相場を圧迫した。相互関税の対象国との 報復合戦が激化すると、景気見通しはさらに悪化するリスクがある。なお、米国が輸入 する原油や天然ガス、石油製品は相互関税の課税対象から除外されている。 石油輸出国機構(OPEC)プラスの8カ国が今月から自主減産の縮小を開始してい るが、5月の増産幅を日量41万1000バレルに引き上げることで合意したことも重 し。従来の5月の増産幅は日量13万5000バレルだった。OPECプラスは、引き 続き健全な市場の基礎的条件と前向きな市場見通しを増産拡大の背景として指摘した。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は大幅反落。原油安と連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近から大幅下落、コーンは概ね小幅下落 大豆は期近から大幅下落。 米トランプ政権が相互関税および自動車の輸入関税引き上げを発表したことを受け相 手国による報復関税の発動が警戒されたうえ、米国の輸出減退が懸念されて売り優勢で 運ばれた。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が引き続き低迷していること も弱材料視された。 コーンは概ね小幅下落。 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を上回る強気な内容だったう え、米主要産地で荒天が続いておりコーンの作付遅延懸念が強まっていることが買い支 援要因となる一方、米トランプ政権による関税政策が重石となり小幅下落となる限月が 目立った。 MINKABU PRESS
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