修整:LME市況=続落、関税の応酬が警戒されるも下落も下げ幅縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,329.44  -   16.60     2,370.50  -     8.00
    アルミ合金      2,558.00  -   11.00     2,550.00  -     9.00
     銅         8,693.73  -   23.35     8,732.00  -    48.00
    ニッケル      14,149.93  -  387.27    14,364.00  -   394.00
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 アルミ3カ月物は小幅続落。大幅続落となった前日の流れを引き継ぎ、2363ドル
で軟調に取引を開始。その後、2320ドルと24年8月14日以来の安値まで軟化し
たが、買い戻されて2427ドルまで反転となった。この動きで売り一巡感が強まるな
か、トランプ関税に対する対抗措置、及び世界経済に対する警戒感から、再度、売り優
勢となり、2400ドルを割り込んだ。その後、2350ドルで買い戻され、2400
ドル台に切り返した。戻り待ちの売りに下押されながらも2365ドルを支持線として
た安もちあいとなり、2370ドル台を維持して終了。
 銅3カ月物は続落。8555ドルで軟調で取引を開始した後に8105ドルと23年
11月半ば以来の水準まで値を落とした。その後は、4月2日の始値から1596ドル
程度の下げ幅を記録したことで売り過剰感から買い戻す動きが膨らんだ。また、序盤の
下落後に値を戻したことで売り一巡感が強まっていたこともあって、9000ドル台を
回復。その後はトランプ政権による相互関税、及び自動車関税の発表に加え、中国が報
復関税を発動したほか他の国もこの動きに追随する可能性が意識されるなか世界経済不
安がくすぶり上値を抑制された。8700ドルが支持線として高下する値動きとなり、
続落ながらも下げ幅は縮小して引けた。
 ニッケル3カ月物は大幅続落。1万4480ドルで軟調で取引を開始した後、アジア
の時間帯序盤に1万3865ドルまで軟化したが、他非鉄貴金属の浮上に追随高となっ
て1万4905ドルの高値まで浮上。その後は米関税政策への対抗措置や世界景気不安
から再び値位置を落とす足取りとなったが、序盤に大きく高下したことで1万4250
ドルを下値支持線とする安もちあいのまま、引けを迎えた。
今日の材料
・7日のアジア太平洋株式市場は全面安。
・中国上海総合指数は大幅続落、245.43ポイント安の3096.58ポイント。
・欧州株は売りが先行。トランプ関税に伴う動揺が広がった。独DAX指数は一時10%
 の急落。
・ドルは上昇。ドル円は一時1ドル=148円台前半まで上昇。147円台後半でニューヨ
 ーク時間の大方の取引を終了。ユーロドルは1ユーロ=1.0877ドルまで下落。下値
 を切り上げ、1.0900ドル台を回復も軟調。
・米国株はまちまち。ニューヨークダウは349.26ドルと続落。ナスダック指数は小反
 発。15.47ポイント高(0.10%上昇)。
・ニューヨーク貴金属は金が続落。銀が反発もPGM系貴金属は続落。ニューヨーク原
 油は続落。期近5月限は一時60ドル割れ。
MINKABU PRESS
*今日の材料の「NY貴金属、銀が反発もPGM系貴金属は続落」と修正しました。

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