[今夜の視点]シカゴコーン=今夜の需給報告は南米産にも注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 シカゴコーンの夜間取引は小幅なもみ合い。今夜は米農務省(USDA)の月例需給
報告が焦点となるが、米国産については5月から発表開始の新穀年度(2025/26
年度)に関心が移るため、4月の発表は無風で通過する可能性が高い。ただ今年の場
合、二期作を含めた南米産地の天候懸念が長引いたため、南米産の生産高が修正される
可能性もあるため、そちらが波乱材料となることもあり得るため注意したい。需給報告
以外では週間輸出成約高にも注目したい。またパニックが一巡した外部市場がさらにリ
スクオンの動きとなれば、コーンも買われやすくなる可能性もありそうだ。
 前日のシカゴは上伸。米中の報復関税合戦が激化するなか、米国が中国を除く国に対
する追加関税を90日間停止すると発表したことに支援された。引き続き米国産地の作
付け遅延懸念も支援材料となった。一方、米エネルギー情報局(EIA)の週報のエタ
ノール統計では、生産が減少する一方で在庫が増加して上値抑制要因となった。

 5月限は475.50セントまで上昇した後、引けも474.00セントとあまり下
げずに470セント台を維持した。

<今夜の予定>
◆ アメリカ ◆
【経済】 21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】 21:30 消費者物価指数 2025年3月(労働省)
【経済】 4/11 03:00 財政収支 2025年3月(財務省)
【農産】 21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
【農産】 4/11 01:00 世界穀物需給見通し(USDA)
【農産】 4/11 01:00 農産物生産高(USDA)
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*予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。
*海外の発表時間は日本時間で表示してあります。

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