アジア株 上海株小幅高、米国離れ加速で中国にチャンス? 景気支援策・株価安定策を徹底

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株小幅高、米国離れ加速で中国にチャンス? 景気支援策・株価安定策を徹底

東京時間11:19現在
香港ハンセン指数   20517.71(-164.07 -0.79%)
中国上海総合指数  3225.31(+1.67 +0.05%)
台湾加権指数     19041.08(+41.05 +0.22%)
韓国総合株価指数  2406.36(-38.70 -1.58%)
豪ASX200指数    7599.20(-110.35 -1.43%)

アジア株は軒並み下落、2大経済大国の対立による世界的な景気減速懸念が高まっている。トランプによる対中関税率は計145%になることがわかった。トランプは中国に対する関税はこれ以上は引き上げることは考えられないとしているが、中国はさらなる報復を視野に入れている。習近平国家主席がトランプに屈することはないということだ。

中国政府は景気支援策強化・前倒し、株価安定策など、トランプの100%を超える関税でも相殺できる手段がいくらでもあり、最後までとことん付き合うと強硬姿勢を維持している。欧州などの国との関係強化を進め米国への依存度低減も図る。

報道によると、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と欧州理事会のコスタ議長が7月に中国を訪問する予定だという。3月に欧州側が習近平国家主席を招待したが、習氏がブリュッセル訪問を拒んだため、欧州側が中国を訪問することにしたと関係者は指摘。トランプによる関税で米国とEUの関係は破綻、EUは中国との関係を強化したい考えか。

トランプは自身の貿易政策により米金融市場に混乱が生じているにもかかわらず、水協定を巡りメキシコに関税と制裁を警告した。トランプは関税政策を今後も進めるということだ。米景気後退懸念で米国からの資金流出リスクが高まっており、米株・米ドル・米債券すべてが下落するトリプル安となっている。米国から流出した資金はどこへ向かうのか。金にスイスフラン、円のほか、徹底した株価安定策を講じている中国株式市場に向かのだろうか?

上海株は小幅上昇、支援策が支えに。香港株は下落も下値は限定的。台湾株はプラス転換。

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