神経質で不安定な展開続く、ドル円は朝に142.89まで=東京為替概況 ドル円は水曜日海外市場で144円台から148円台まで上昇。昨日は高値圏から一気に売りが出て144円02銭と水曜日に付けた144円00銭に迫る動きとなり、144円台前半の安値圏で東京朝を迎えた。 あっさりと安値を更新すると、ドル売りが加速。木曜日海外市場で見られた米株安米債券安ドル安の米国売りが東京朝も続き、142円89銭までのドル安円高となった。1.12台後半まで上昇して東京朝を迎えたユーロドルが1.1383を付けるなど、ドルは全面安となった。ドルインデックスが節目の100を下回り2023年7月以来の安値を付ける展開となった。トランプ大統領が水問題などでメキシコに制裁と関税引き上げの可能性を示したことなどがリスク警戒につながり、ダウ平均時間外が400ドルを超える下げになったことなどがドル円の重石となっていた。 さすがに行き過ぎ感があったことから少し戻すと、午前中に143円70銭台まで回復。米中貿易戦争への懸念が広がる中で、中国政府が金融緩和などによる景気支援姿勢を示したことなどがリスク警戒一服を誘った。 ドル円はその後143円台での推移が目立ったが、昼過ぎから上値が重くなると、一時142円90銭までと安値圏を付けた。144円手前が重くなった動きに、リスク警戒が広がった。 もっともダウ平均時間外が400ドル超の上昇になるなど、米株先が買い戻され、日経平均も1000円安まで下げ幅を縮め、香港ハンセンが買われるなどの状況に一転してドル買い円売りとなり、ドル円は144円台を回復している。 ユーロドルは朝の1.1383の後に1.1280前後にすぐに落とし、その後昼過ぎのドル安局面で1.1350前後をつけたが、その後1.2550台までユーロ売りが出た。週末を前に一方向の動きに警戒感が出ている面があるとみられる。 ユーロ円は不安定な動き。朝にドル円の下げを受けて161円31銭を付けるも、対ドルでのユーロ高もあって162円60銭台へ上昇。その後162円割れも午後にかけて162円50銭台へ上昇。ユーロドルの下げを受けて161円70銭台を付けるなど、値幅を伴って上下に動きが出ている。 MINKABUPRESS 山岡
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