［本日の見通し］ゴム＝買い優勢、ただし徐々に上値は重くなるか

　ＪＰＸゴムＲＳＳ３号は、序盤は概ね買い優勢だが、徐々に上値が重くなる展開とな
りそうだ。寄り付きでは、上海夜間高や株高を好感し、買いが先行する展開となった。
その後もしっかりと推移している。
　今日のＪＰＸゴムＲＳＳ３号は、徐々に上値が重くなるりそうだ。９日、トランプ米
大統領が相互関税に報復関税を賦課しない国を対象に相互関税の上乗せの一時停止を発
表し株価は急騰したが、その効果は１日しか持たなかった。１０日の下落後、１１日の
米株市場は買いが先行したもの、徐々に上値が重くなった。ドル・円の動きをみても、
１ドル＝１４４円台に戻すと売りを浴びており、今日の東京序盤は再び売りが先行し、
１４３円台前半に軟化してる。このような値動きをみると、市場は依然としてトランプ
米大統領関税に懸念を持っている。目先、戻りがあっても一時的なものとなるとみる。
　１１日の夜間取引で上海ゴムは上昇したものの、中心限月の９月限は、１万５０００
元前後では戻りが鈍くなっていた。産地相場は、レンジ相場から下放れをしている。こ
のため、今日のＪＰＸゴムＲＳＳ３号は、序盤は上海夜間高や株高などから地合いを引
き締めても、徐々に上値が重くなると予想。
　また、活発限月の９月限の値動きみても、８日以降。３０５円付近から戻り売りを浴
びている。今日も９月限は、寄り付き直後に３０４．３円まで上昇したが、売りを浴
び、３０２円台に下落している。日中取引の上海ゴムが軟化するようなら、３００円を
割り込むことになりそうだ。

　午前９時４９分時点のゴムＲＳＳ３号活発限月の９月限は前営業日比４．８円安の
３０２．４円。今日の日中、予想される９月限のレンジ２９５．０〜３１０．０円前
後。

　今後一週間先までのＲＳＳ３号９月限の予想レンジは２６０．０〜３２０．０円。
テクニカルからの下値支持線は２８０．０円（節目）、上値抵抗線は３１０．０円（節
目）。

MINKABU PRESS

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