NY原油市況=小幅続伸、トランプ米政権の関税政策に転換の兆し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     61.70       62.68       60.59       61.53        + 0.03
  2025/06     61.15       62.07       60.12       61.05        + 0.15
  2025/07     60.54       61.51       59.70       60.59        + 0.25
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              938,123             1,918,121    ( - 9,597)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     209.17    + 2.64
                            2025/06     204.80    + 1.97
         改質ガソリン       2025/05     202.22    + 2.31
                            2025/06     201.58    + 2.32
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.03〜
0.15ドル高。その他の限月は0.25〜0.55ドル高。
 トランプ米大統領が相互関税の対象から電子機器を除外すると発表したことから、貿
易戦争の激化懸念が後退した。中国との対立は強まっている一方、トランプ政権に対し
て米国内から物価高懸念も強まり、関税のさらなる引き上げが難しくなっているとみら
れている。ただ、相互関税の対象から外れたスマートフォンなどの電子機器について、
トランプ米政権は別の関税を課すと発表しており、景気悪化懸念は根強い。
 石油輸出国機構(OPEC)が月報で需要見通しを下方修正したことも重し。
2025年と2026年ともに、日量15万バレル引き下げられた。トランプ米政権の
関税政策による需要悪化懸念が背景。
 3月の中国の原油輸入量が前年比で5%近く増加し、日量1210万バレルとなった
ことは支援要因。ロシアやイランからの輸入が拡大した。中国国内の在庫は低水準で推
移しているとみられており、積み増し期待が高まっている。
 時間外取引で5月限は62.68ドルまで強含んだが、通常取引開始を控えて伸び悩
み。通常取引開始後は売りに押され60.59まで軟化した。ただ、引けにかけては切
り返し、プラス圏に浮上した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。下げ一服後の買い戻しが続いた。
今日の材料
・秋ごろに次期FRB議長について協議へ=ベッセント米財務長官
・サウジ、シリアの世銀からの借り入れを返済することを計画=ロイター
・米利回りが一定水準以上に上昇した場合、FRBが介入するとの観測が浮上
・英BP、メキシコ湾で新たな油田を発見
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