シカゴ大豆市況=総じて小幅反落、イースターの休場前の利益確定の動きで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    1,038.00    1,045.25   1,032.00     1,036.50     - 2.25
  2025/07    1,049.25    1,056.50   1,043.00     1,047.75     - 2.50
  2025/08    1,045.75    1,052.75   1,040.25     1,044.75     - 2.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       219,763        316,143         812,672  (-  3,199)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月10日までの週)
 大 豆:73万6600トン(事前予想レンジ:10万〜50万トン)
 大豆粕:15万5000トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油: 1万2500トン(事前予想レンジ: 2万〜  6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(4月23日−4月27日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る、雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る、雨量は平年を上回る。
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 大豆は総じて小幅反落。終値の前営業日比は2.25セント安〜変わらず。中心限月
の5月限は2.25セント安の1036.50セント。

 前日に値を伸ばした後にイースターの休場を控えていることで利益確定の動きが見ら
れて値を落とした。ただ、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を大幅
に上回る強気な内容だったことが下支え要因となり、下げ幅は限られた。

 期近5月限は1038セントで取引を開始した後に浮上し1045.25セントの高
値を付けたが、その後は引けにかけて値位置を切り下げる足取りを展開。欧州の時間帯
を終えるまで1039セントが下値支持線として意識されたほか、週間純輸出成約高の
強気な内容が手掛かりとなって1045.25セントの高値まで浮上する動きも見られ
たが、休場前の利益確定の動きから値を落とし、マイナスサイドでの終了となった。
 米農務省(USDA)が発表した4月10日までの大豆週間純輸出成約高は73万
6600トンで先週の17万2400トンを大幅に上回った。
 今年度の累計純輸出成約高は4634万2600トンで前年度同期の4079万
6900トンを約13%上回っている。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは北部で勢力の強い寒冷前線が到来しており、暖かな地域と低温の地
域とに分かれている。気温が上昇しているのはミシシッピーバレー中流で17日の最高
気温はミズーリ州の多くとアイオワ州西部、そしてネブラスカ州東部で26℃に達し
ている。一方、その他の地域では中西部低地を中心に土壌水分が過剰な状態が続いてい
る。
 ロッキー山脈中部で発生した低気圧は18日朝方には五大湖周辺地域に達し、週末に
はカナダ東部に向かう見込み。ただ、今後数日は寒冷前線の影響で不安定な天気が続く
見込み。プレーンズ南東部から中西部南部での今後5日間の雨量は50〜100ミリに
達するだろう。米中西部南部の土壌水分はすでに過剰な状態にあるが、今回の雨で農作
業はさらに遅れる見通し。
 6〜10日間予報に関しては4月22〜26日にかけて全国的に気温および雨量は
平年並〜平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州東部を中心に雷雨が発生。一方、プレーンズ北部では気温
が低下しており、降雨や湿雪となった。モンタナ州南部の17日の最高気温は4℃以下
にとどまっている。プレーンズ南東部では対照的に気温が上昇しており、カンザス州北
部の17日の最高気温は35℃が見込まれている。
 また、南部では気温は次第に低下しており、ケンタッキー州、テネシー州、ヴァージ
ニア州及びカロライナ州以外では最高気温は26℃前後が見込まれる。多くの地域では
作付ペースは平年並または平年を上回っているが、冠水に見舞われている南央部では、
農作業が引き続き停滞している。
 大豆製品は大豆粕は大豆に追随安となった。一方の大豆油は原油の堅調が手掛かりと
なって買い優勢で運ばれた。
 大豆粕5月限は前日比1.10ドル安の295.60ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは寒冷前線の影響で一部では低温もミズーリ州の多くとアイオワ州
 西部、そしてネブラスカ州東部で26℃に達する。
・プレーンズ南東部から中西部南部での今後5日間の雨量は50〜100ミリに
 達する見込み。
・米プレーンズ北部では気温が低下しており、降雨や湿雪が発生。
・USDA発表の4月10日までの大豆週間純輸出成約高は73万6600トンで
 先週の17万2400トンを大幅に上回る。

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