金・銀午前=金が上昇、現物高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が上昇。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調を
受けてプラスサイドに転じた。銀は円高を受けて先限が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が19〜51円高、金ミニが54.0円
安〜41.5円高、ゴールドスポットが438円高、銀が2.0円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万0611枚、金ミニが5261枚、ゴール
ドスポットが745枚、銀が1枚。
【金は米大統領のFRB議長解任検討が支援】
 金は米大統領の連邦準備理事会(FRB)議長解任検討が支援要因になった。トラン
プ米政権の高官は、トランプ大統領が任期途中の解任を検討していることを明らかにし
た。米大統領は、原油価格や食料品価格が下がってきているとしてFRB議長に利下げ
を要求している。フランスのロンバール経済・財務相は、米大統領がFRBパウエル議
長を解任したら、ドルの信認が損なわれ、米経済が不安定になると警告した。
 イスラム組織ハマス幹部のハリル・ハイヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでの戦争を終
結させ、イスラエル人の人質全員とイスラエルに収監されているパレスチナ人を交換す
る包括的な取引をハマスは望んでいると述べ、暫定的な停戦に関するイスラエルの提案
を拒否した。イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスへの圧力を強化するよう軍に指示
したと表明した。一方、ウクライナとロシアの和平合意を巡り、米国が広範な合意の一
環として、ロシアによるウクライナ南部クリミアの支配を認める用意があると伝えられ
た。
 金先限は1万5405円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇が支援要因になっ
た。円相場は1ドル=141円台前半の円高に振れた。銀先限は151.0円に下落し
た。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場は、グッドフライデーで休場とな
った。アジア市場では、朝方の3346.01ドルから、ドル安を受けて堅調となり、
史上最高値を更新した。
 午前11時現在、金が3377.11ドル、銀は3266セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3326.83ドル、銀が3254セント。

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