NY原油市況=反落、核開発協議の前進やFRB議長の更迭リスクで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     64.30       64.42       62.45       63.08        - 1.60
  2025/06     63.65       63.78       61.76       62.41        - 1.60
  2025/07     63.02       63.10       61.11       61.68        - 1.66
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              0             1,888,965    ( - 6,549)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     210.89    - 4.34
                            2025/06     206.86    - 4.37
         改質ガソリン       2025/05     206.53    - 3.35
                            2025/06     205.56    - 3.49
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.60ドル
安。その他の限月は1.71〜1.39ドル安。
 米国とイランの核開発協議が継続し、妥結に向かっていると期待されていることが重
しとなった。トランプ米大統領は武力行使で威嚇しつつ、イランに核兵器を保有しない
よう警告しているが、合意に至るなら新たな戦争は発生しない見通し。なお、イランと
米国は今週23日に実務者協議、26日に高官協議を開催する。
 トランプ米大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の更迭を示唆した
ことは原油市場も含めた金融市場全体のリスク要因。週明けのニューヨーク市場でダウ
平均株価は一時1000ドル超下げた。株安を受けても長期・超長期ゾーンで米国債売
りが強まったほか、ドルインデックスは節目の100を下回った後も下値探りを継続し
ている。ドル安が原油相場を支えるような展開にはなっていない。
 明日発表される主要国の4月の購買担当者景気指数(PMI)・速報値や、来週の
1−3月期の米国内総生産(GDP)・速報値の下振れが警戒されていることも重し。
貿易戦争の拡大は世界的に企業マインドを圧迫しているほか、米経済の縮小も意識され
ている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・プーチン大統領、イランとの包括的戦略パートナーシップ条約を批准する法案に署名
・米中央軍のクリラ司令官は今週イスラエルを訪問へ=Yネット
・イラン外務相が22日に中国を訪問へ、米国との核開発協議について報告
※本文中の限月を5月限から6月限に変更します。
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