ゴム午前=軟調、上海安を嫌気し売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、軟調。寄り付きでは、上海夜間安を嫌気して、地合いを緩める限
月が目立った。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが売り優勢となっていることから、
弱地合いが継続している。TSR20は、出来ず。

 午前11時49分現在のRSS3号は前営業日比5.7〜1.1円安。活発限月の9
月限は同1.8円安の290.0円、期先26年3月限は出来ず、推定出来高は158
枚(前日夜間取引含む)。

【一段のドル安・円高に注意】
 今日の東京外為市場では、依然としてドル安・円高懸念がくすぶっている。ドル・円
は、東京序盤に1ドル=141円台前半に戻したものの、戻りを叩かれ140円台半ば
での取引となっている。ドル・円は節目の140円が視野に入っている。140円割れ
となれば、昨年9月16日の安値139.58円を試しそうだ。
 昨日の金融市場では、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)
議長を非難したことから、FRBの独立性を懸念し、株安、債券安、ドル安の「トリプ
ル安」となった。トランプ大統領の関税やFRBに対する姿勢に、市場の反応は否定的
である。
 トランプ大統領の発言やSNSへの投稿から、米金融市場のトリプル安傾向が続くな
ら、金融不安や景気減速懸念の高まりから、天然ゴムや銅などの素材相場にとって、売
り材料となりそうだ。
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は売りが先行する展開と
なっており、3.9〜2.7セント安となっている。
 上海ゴムは総じて下落。午前11時00分現在、指標限月の2025年9月限は、前
営業日比95元安の1万4565元で推移している。

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