ゴム市況=軒並み下落、上海安や円高を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                  RSS3                        TSR20
    2025/04      2025/09       2026/03        2025/05        2026/04
 291.9  - 4.1   285.3  - 6.5   288.0  - 5.0     230.0 - 7.0   232.0  - 7.0
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    上海ゴム 9月限   14,545    -  115 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は軒並み下落。寄り付きでは、上海夜間安を嫌気して、地合いを緩め
る限月が目立った。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが売り優勢となったことや、ド
ル・円が一時1ドル=139円台のドル安・円高に振れたことを受けて、売りが先行し
た。TSR20は、出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比6.7〜4.1円安、活発限月の9月限は同
6.5円安の285.3円、期先26年3月限は同5.0円安の288.0円、総出来
高は299枚、TSR20は全限が同7.0円安。

【産地相場は軟化】
 今日のJPXゴムRSS3号は、上海安や円高を嫌気して、売りが先行した。同様に
産地相場も地合いを緩めている。4月22日のタイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソ
ンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.52バーツ安の72.91バーツが提示
されている。

 トランプ米大統領の関税政策や米連邦準備制度理事会(FRB)批判の影響から、金
融市場は不安定な展開が続いている。米株の急落や米債の下落(利回りは上昇)は、景
気減速を招くことから、商品市場、とくに素材価格にとって弱材料視される。これまで
比較的落ち着いていた天然ゴムの産地価格も下押しされる可能性がありそうだ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
  シンガポールゴム市場は、RSS3号が出来ず。TSR20は午前中から売りが先
行し、午後も軟調な展開となり、3.7〜2.6セント安で推移している。
 上海ゴムは軟調。中心限月の9月限は、夜間取引では売りが勢となり、85元安の1
万4575元で夜間取引を終えた。日中取引に入ると、下げ幅を縮小する場面もあった
が、総じて売り優勢となり、一時1万4505元まで下落し、節目の1万4500元に
迫った。

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