金・銀午前=金が急反発、現物高や円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が急反発。ドル建て現物相場の上昇や円安を受けて買い優勢で始まった。その後
は、押し目買いが入って上値を伸ばした。銀は先限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が202円安〜325円高、金ミニが
138.0円安〜339.5円高、ゴールドスポットが702円高、銀が4.5円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が4万8572枚、金ミニが2万0792枚、ゴ
ールドスポットが2705枚、銀が1枚。
【NY金は手じまい売りが続く】
 金はトランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向は
ないと表明したことや、米中貿易戦争を巡る緊張が緩和に向かうとの期待感が圧迫要因
になった。米中貿易戦争を巡って、米政権は中国との協議の一環として中国製品に対す
る関税引き下げを検討する可能性があると明らかにした。ベッセント米財務長官は、中
国との貿易を巡る交渉を進展させるには緊張緩和が必要とし、米中が互いに表明してい
る関税率を現在の過度に高い水準から引き下げる必要があるとの見解を示した。米大統
領は、中国に課している関税のいかなる引き下げも中国政府の行動次第との見方を示し
た。また米大統領は、自動車メーカーに対し関税措置の一部を免除することを計画して
いる。
 ベッセント米財務長官は、世界銀行・国際通貨基金(IMF)春季会合で、両国際機
関がステークホルダーへの奉仕を確実にするため改革が必要だとし、同盟国に協力を呼
びかけた。同長官は両機関が気候変動やジェンダー、社会問題などの取り組みに過剰な
時間と資源を費やしていると批判した。これらは両機関設立の本来の目的から外れてい
るとして、マクロ経済の安定と発展という中核的使命に再び焦点を当てるよう求めた。
 金先限は1万5542円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇や円安が支援要因に
なった。円相場は1ドル=143円台前半で円安が一服した。銀先限は157.0円に
上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、トランプ米大統領が連邦準備
理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向はないと表明したことや、米中貿易戦
争を巡る緊張が緩和に向かうとの期待感を受けて売り優勢となった。アジア市場では、
朝方の3311.80ドルから、押し目を買われた。
 午前11時現在、金が3354.65ドル、銀は3349セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3315.47ドル、銀が3277セント。

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