シカゴコーン市況=期近は小幅続伸も他は反落、模様眺めの雰囲気強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/05    477.00      480.75      476.75      478.75      + 1.50
   2025/07    483.25      487.50      483.25      485.50      + 1.50
   2025/09    445.50      447.75      444.25      445.75      - 0.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       385,427        476,125        1,669,695 (- 27,174)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月1日−5月5日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る、雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る、雨量は平年並〜平年を上回る。
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 コーンは期近は小幅続伸も他は反落。終値の前営業日比は1.50セント安〜1.
50セント高。中心限月の7月限は1.50セント高の485.50セント。
 米中の貿易戦争の見通し不透明感から模様眺めの雰囲気が強まるなか、期近限月は強
気な輸出を受けて買い優勢となったが、3番限以降は米産地での作付は進展や米産地の
天候改善見通しが重石となり、売り優勢となった。

 7月限はこの日は概ね484〜487.50セントの狭いレンジ内での高下となっ
た。483.25セントで取引を開始した後に浮上し欧州の時間帯後半には487セン
ト台に到達。シカゴの時間帯に487.50セントの高値を付けた後に値を落としたも
のの、484セントに達すると買い戻されて浮上し、プラスサイドでの終了となった。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは曇天や散発的な降雨となっているが、農作業への影響は軽微にとど
まっている。4月20日時点の表土の土壌水分不足の比率はサウスダコタ州で80%、
ネブラスカ州で78%となっていたが、コーンベルト西部を中心とする多くの地域で土
壌水分が改善している。25日の最高気温は中西部北部では14℃前後、オハイオバレ
ー南部では26℃となっている。
 今週末にはロッキー山脈北部で降雪となる一方、五大湖周辺北部では25〜50ミリ
の雨量を伴う降雨が見込まれる。今後は東部で散発的な降雨が発生する見込み。またプ
レーンズでも週末にはまとまった雨量を伴う降雨が見込まれる。
 6〜10日天気予報では、4月30日〜5月4日にかけて五大湖周辺地域の気温は平
年を下回るが、それ以外の地域では概ね平年並〜平年を上回るだろう。また、一方の雨
量は多くの地域で平年以下〜平年並みとなる見込み。

 シカゴ小麦は小幅続伸。7月限は24日は今月4日以来の安値5439.25セント
をつけたが、25日は買い戻しが先行した。549.75セントまで浮上する場面が見
られたものの、米産地で降雨が続き、生育環境が改善していることも重石となり、上げ
幅を縮小して終えた。
 期近の主要限月7月限は前日比0.50セント高の545セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではテキサス州全域で降雨は発生していないが、北部では散発的な降雨
または雷雨が発生。現在プレーンズでは重要な時期を迎えている冬小麦にとっての慈雨
となっている。ただ、局地的に強風や雹による被害も発生している。
 一方の南部では大西洋沿岸に位置する州やメキシコ湾岸地域では暖かななか降雨は発
生していないなか、農作業および穀物の生育が促されている。ただ、カロライナ州中部
およびフロリダ半島では乾燥に見舞われている。対照的にミシシッピーバレー北部およ
びその周辺地域では広い範囲で降雨が発生。
今日の材料
・コーンベルトでは曇天や散発的な降雨となっているが、農作業への影響は軽微。
・コーンベルト西部を中心とする多くの地域で土壌水分が改善。
・プレーンズでは冬小麦にとっての慈雨。

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