金・銀午前=金が反落、現物安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。ドル建て現物相場の上昇や円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、
ドル建て現物相場の急落や円安一服を受けてマイナスサイドに転じた。銀の商いは成立
しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が101円安〜31円高、金ミニが
101.5円安〜28.0円高、ゴールドスポットが399円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万7895枚、金ミニが8874枚、ゴール
ドスポットが1455枚、銀が0枚。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はドル高が圧迫要因になった。中国政府は米国に対する125%の報復関税を巡
り、米国からの一部輸入品を対象から除外することを検討していると伝えられたことを
きっかけに戻りを売られた。ただ中国外務省報道官は会見で、米政府が対中関税交渉に
ついて「国民に誤解を与えている」と主張、「米中は関税問題について協議や交渉を行
っていない」と述べた。一方、トランプ米大統領は、米政権が、中国と関税協定を結ぶ
ために協議しており、中国の習近平国家主席から電話があったと述べた。
 ベッセント米財務長官は27日、中国との関税交渉が進行中とするトランプ大統領の
主張を支持せず、同大統領が中国の習近平国家主席と協議したかどうかは承知していな
いと述べた。米中の貿易戦争の行方を引き続き確認したい。在中国米国商工会議所のマ
イケル・ハート代表は、中国で操業する米製薬会社から、ここ1週間に一部医薬品を無
関税で輸入できたとの報告を受けていると明らかにした。
 トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は26日、ローマ教皇フランシ
スコのバチカンでの葬儀参列に先立ち、約15分間会談した。ゼレンスキー大統領は
「確実で永続的な和平」の可能性に期待を示し、「良い会談」だったと評価した。
 金先限は1万5443円まで上昇したのち、戻りを売られ、1万5267円まで下落
した。ドル建て現物相場の戻りを売られたことや円安一服が圧迫要因になった。円相場
は1ドル=143円台後半で円安が一服したが、143円台前半で円安が再開した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場は、米中貿易戦争の緩和期待を受
けて売り優勢となったが、ドル高一服を受けて下げ一服となった。アジア市場では、朝
方に3331ドル台まで上昇したのち、戻りを売られ、3279ドル台まで下落した。
 午前11時現在、金が3284.46ドル、銀は3276セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3305.38ドル、銀が3340セント。

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