ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、1〜3月期の公的部門の金需 要は243.7トンとなった。2022〜24年平均が268.1トンであり、それに 近い水準になっている。ポーランド、中国、カザフスタン、トルコ、インド、カタール などの購入が報告されている。金価格は高騰しているが、中央銀行の金需要の底固さが 再確認されるデータになっている。 また、上場投資信託(ETF)は226.5トンの買い越しになっている。9四半期 連続の売り越し後、3四半期連続の買い越しになっている。北米はスタグフレーション の脅威、欧州は欧州中央銀行(ECB)の利下げ、アジアは米中対立激化への懸念が、 それぞれ安全資産である金に対する投資ニーズを高めている。個人投資家、機関投資家 を問わず、金ETFが購入されている。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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