【これからの見通し】円安進行、日銀が金利据え置きに成長と物価見通し下方修正 きょうは円安が進行している。日銀は予想通り政策金利の据え置きを発表。展望レポートで成長見通しと物価見通しを下方修正した。さらに、2%目標実現時期を1年先送りした。経済物価見通し25年度と26年度は下振れリスクの方大きい、各国通商政策など今後の展開や影響めぐる不確実性極めて高いなどとしている。市場に日銀のハト派姿勢を印象付けた。 ドル円は143円台前半から一方的に買われており、足元では144円台に乗せる動きとなっている。クロス円でも軒並み円安が進行している。 このあと、日本時間午後3時30分から植田日銀総裁会見が開催される。成長および物価見通しの下方修正や2%目標達成時期の後ずれなどの背景や理由について記者から説明が求められることとなる。急速に円安が進行したあとで、逐一の発言に円相場は神経質な反応をみせそうだ。 海外市場で発表される経済指標は、スイス小売売上高(3月)、英製造業PMI・確報値(4月)、英消費者信用残高(3月、英マネーサプライM4(3月)、米チャレンジャー人員削減数(4月)、米新規失業保険申請件数(04/20 - 04/26)、米製造業PMI・確報値(4月)、米建設支出(3月)、米ISM製造業景気指数(4月)などが予定されている。アジアの多くの国や大部分の欧州諸国はメーデーのため休場となる。市場が開いている英国と米国の指標が中心となる。 昨日の米GDP速報値では前期比年率がマイナスに転換、物価指数が大幅上昇となった。市場ではスタグフレーションの兆候として米国売り的な反応を示していた。今日の米指標は昨日のGDPほどの注目度はないが、弱めの結果が相次ぐようだと再びドル売り圧力が掛かる可能性もある。 発言イベント関連では、目立った金融当局者の発言予定はみられない。米企業決算はマクドナルド、アップル、アムジェン、イーライリリー、アマゾンドットコム、エアビーアンドビーなどが注目される。トランプ大統領の不規則発言には引き続き注意が必要であろう。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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