反発、サウジ当局筋が増産報道を否定=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=59.24(+1.03 +1.77%)

 ニューヨーク原油の期近は反発。石油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアが同盟国や専門家に対して長期間にわたって低価格を許容できると説明し、増産を示唆したとロイター通信が伝えた一方、サウジ当局筋がこの報道を否定したことが相場を押し上げた。調査会社アーガスによれば、この当局筋は「幽霊が幽霊から発言を受け取っている」と述べた。また、トランプ米大統領の発言も買い手がかり。同大統領は「イラン産原油および石油化学製品の購入はすべて、今すぐ中止しなければならない!イランから石油や石油化学製品を購入した国や個人は、直ちに二次制裁の対象となる。彼らは、いかなる形であれ、いかなる方法であれ、アメリカ合衆国との取引を許されない」と述べた。ただ、イラン産の原油はほぼ中国向けで、米中貿易戦争の激化も警戒された。

 時間外取引で6月限は一時56.39ドルまで下落し、先月安値に迫った。ただ、通常取引開始を控えて下げ幅を消した。通常取引が始まると再びマイナス転換する場面もあったが、買い戻しが継続。引けにかけては59.50ドルまで上げた。

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