コーン週間展望=作付け進捗・発芽率とともに需給報告の事前予想に注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [5月5日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    4月28日〜5月2日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  39,000   39,600       39,000       39,000    -600
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<シカゴ>1 日終値 前週末比   |4月27日現在の米国産コーン作付け進捗率
   25/5  464.25 -14.50       |24%(前週12%、前年25%、平年22%)
   25/7  472.25 -13.25        |発芽率(5% 前週2%、前年6%、平年4%)
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 145.19円  前週末比 1.67円の円安
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 【前週のレビュー】シカゴコーンはシカゴは作付け進捗・発芽率と産地の天候が材料
視される。複数のテクニカル指標は強気相場を維持。投機家中心に投げ売りは警戒すべ
き場面。とうもろこしはの取引は事実上、終焉とした。
【シカゴコーンは作付け進展を弱材料に押し目底を模索】
 シカゴコーンは、押し目底模索の展開となった。米国産コーンの作付け進展が弱材料
視された。4月28日の引け後に米農務省(USDA)が発表した27日時点の米国産
コーンの作付け進捗率は24%となった。前年同期の25%を1ポイント下回ったが、
平年実績の22%を上回り、作付けは順調と評価された。発芽率も5%と平年の4%を
上回った。指標の期近7月限は4月29日に460セント割れを試し、4月7日以来の
安値をつけた。29日は470セント割れ後に下げ足を速めた。29、30日と連日、
取組高が大幅に減少しており、投機家中心にまとまった手じまい売りが先行したもよ
う。
 5月のUSDA月例需給報告は12日に発表される。5月は新穀にあたる25/26
年度の需給見通しの1回目の発表となるだけに注目度が高く、市場に与える影響度が大
きい。今年は米国産コーンの作付け面積が増えるとの見方が多かった。7日から8日に
事前予想が出るとみられ、作付け進捗・発芽率とともに注意が必要だ。
 14日に25年5月限が納会を迎える。既に取組高が5000枚台まで減少しておい
るが、5月限が460セント割れとなると、7月限が5月限にサヤ寄せとなり、4月
30日につけた安値468.50セントを割り込むリスクがあり注意したい場面。
【とうもろこしはの取引は事実上、終焉】
 とうもろこしは4月23日以降、商い成立は、ほとんどない。事実上、取引は終焉。
新規売買は参加しにくい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
5日 ●子供の日、中国(労働節)、香港(仏誕節)、英国(アーリー・メイ・バン
   ク・ホリデー)
   米非製造業景況指数 2025年4月(ISM)
   米週間穀物輸出検証高(USDA)
   米国産コーン・大豆作付け進度報告(USDA)
6日 ●国民の祝日
   中国サービス業購買担当者景況指数 2025年4月(財新)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年4月確報(Markit)
   ユーロ圏生産者物価指数 2025年3月(EUROSTAT)
   米貿易収支 2025年3月(商務省)
   米連邦公開市場委員会(FRB、7日まで)
7日 独製造業受注 2025年3月(経済技術省)
   ユーロ圏小売売上高 2025年3月(EUROSTAT)
   米FOMC声明文公表(FRB)
8日 ●フランス(第二次世界大戦戦勝記念日)
   金融政策決定会合議事要旨公表 3月18-19日分(日本銀行)
   独貿易収支 2025年3月(連邦統計庁)
   独鉱工業生産指数 2025年3月(経済技術省)
   英中銀政策金利公表(BOE)
   米新規失業保険申請件数(労働省)
   米卸売在庫 2025年3月確報値(商務省)
   米週間穀物輸出成約高(USDA)
9日 全世帯家計調査・消費支出 2025年3月(総務省)
   中国貿易収支 2025年4月(税関総署)
   建玉明細報告(CFTC)
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