【↓】日経平均 大引け| 8日ぶり反落、米株安と円高で売り優勢 (5月7日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  36903.66
高値  36942.38(09:01)
安値  36731.39(10:37)
大引け 36779.66(前日比 -51.03 、 -0.14% )

売買高  21億5494万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆9187億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は8日ぶり反落、引け際に下げに転じる
 2.トランプ関税への警戒感とFOMC発表を目前に様子見
 3.連休中に為替市場で円高が進行したことも警戒材料に
 4.米中貿易問題で閣僚級会議開催の報が株価を下支える
 5.個別は値上がり銘柄数多く、TOPIXは9日続伸を記録

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比389ドル安と続落した。トランプ米政権の関税政策に対する警戒から売りが優勢となった。

 4連休明けの東京市場では、売り買い交錯のなか、日経平均株価はプラス圏とマイナス圏を往来したが、引け際に売りが優勢となり反落した。

 7日の東京市場は、様子見ムードのなか、日経平均は前週末終値近辺でのもみ合いとなったが、結局マイナス圏で着地した。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに安く引けており、外国為替市場でも連休中にドル安・円高方向に振れていたことから、やや風向きが悪い中での取引となった。トランプ米政権が打ち出す高関税政策への警戒感が根強いほか、日本時間あす未明に明らかとなるFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を前に持ち高調整の売りも出やすい環境だった。しかし、米中の貿易問題を巡る閣僚級協議がスイスで開かれると伝わったことなどがポジティブに捉えられたもようで、思いのほか株価は底堅く、プライム市場の値上がり銘柄数が値下がりを上回り、TOPIXは9日続伸して引けている。

 個別では、売買代金トップのディスコ<6146>がしっかり、フジクラ<5803>も高く、三菱重工業<7011>も頑強な値動きだった。東京エレクトロン<8035>が買われたほか、日立製作所<6501>も値を上げた。三菱商事<8058>など商社株も買いを集めた。良品計画<7453>が活況高。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が値上がり率トップとなり、ノジマ<7419>、矢作建設工業<1870>、TOA<6809>も値を飛ばした。TOKYO BASE<3415>、インフォマート<2492>も大きく水準を切り上げた。
 半面、川崎重工業<7012>が安く、ソニーグループ<6758>も軟調。信越化学工業<4063>、サンリオ<8136>などが売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も下落した。トヨタ自動車<7203>も冴えない。マクニカホールディングス<3132>が急落、日本新薬<4516>、小野薬品工業<4528>、ペプチドリーム<4587>、エーザイ<4523>など薬品関連株への売りが目立っている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、KDDI <9433>、三菱商 <8058>、良品計画 <7453>、ニトリHD <9843>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約127円。うち76円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、ソニーG <6758>、テルモ <4543>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約139円。

 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)卸売業、(3)保険業、(4)銀行業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)輸送用機器、(3)化学、(4)精密機器、(5)鉱業。

■個別材料株

△カウリス <153A> [東証G]
 信用売り規制で需給相場が加速。
△矢作建 <1870> [東証P]
 今期最高益更新予想で累進配当導入。
△中部飼 <2053> [東証P]
 26年3月期営業益予想21%増で8円増配へ。
△T-BASE <3415> [東証P]
 4月の月次売上高が8%超の伸び。
△ワンプラ <4199> [東証G]
 「クラッシュフィーバー」が全世界1500万DL突破。
△東京鉄 <5445> [東証P]
 前期配当増額と上限2.87%の自社株買いを発表。
△TOA <6809> [東証P]
 26年3月期営業最高益・増配予想。
△ノジマ <7419> [東証P]
 前期配当を5円増額し今期は1円増配へ。
△ダイトロン <7609> [東証P]
 1-3月期2ケタ増収増益。
△MTG <7806> [東証G]
 25年9月期業績・配当予想を上方修正。

▼ストリームM <4772> [東証G]
 1-3月期最終利益79%減益を嫌気。
▼ヒラノテク <6245> [東証S]
 25年3月期利益は計画下振れで着地へ。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615>、(2)ノジマ <7419>、(3)矢作建 <1870>、(4)TOA <6809>、(5)T-BASE <3415>、(6)インフォMT <2492>、(7)中部飼 <2053>、(8)東京鉄 <5445>、(9)モノタロウ <3064>、(10)霞ヶ関C <3498>。
 値下がり率上位10傑は(1)マクニカHD <3132>、(2)日本新薬 <4516>、(3)小野薬 <4528>、(4)ペプドリ <4587>、(5)コクサイエレ <6525>、(6)エーザイ <4523>、(7)サンウェルズ <9229>、(8)シマノ <7309>、(9)協和キリン <4151>、(10)住友ファーマ <4506>。

【大引け】

 日経平均は前日比51.03円(0.14%)安の3万6779.66円。TOPIXは前日比8.38(0.31%)高の2696.16。出来高は概算で21億5494万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1035、値下がり銘柄数は550となった。東証グロース250指数は680.12ポイント(0.42ポイント高)。

[2025年5月7日]


株探ニュース

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