NY金・銀市況=反落、米中の関税協議開始見通しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 6)  3448.1     3448.2      3367.0      3391.9     - 30.9
          (25/ 8)  3475.0     3477.3      3397.0      3421.2     - 30.9
   銀     (25/ 7)  3347.0     3348.0      3241.5      3279.1     - 59.0
         (25/ 9)  3379.0     3379.0      3273.5      3310.2     - 58.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           328,686       305,227       452,414        (+  9,785)
  銀           52,327        60,517       140,261        (+  2,590)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,113.97  + 284.97
     前日  142.40/42   1.1372/74   ・ナスダック         17,738.16  +  48.50
     本日  143.81/83   1.1302/04   ・10年米国債利回り      4.28  -   0.03
・NY原油  (25/ 6)   58.07 - 1.02  ・SPDR保有金残高    937.96  -   1.43
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が31.0〜29.9ドル安、中心限月の6
月限が30.9ドル安、銀が59.0〜56.9セント安、中心限月の7月限は
59.0セント安。
 金6月限は反落。時間外取引では、米中の関税協議開始見通しを受けて売り優勢とな
ったが、中国の経済刺激策で先行き不透明感が残り、下げ一服となった。欧州時間に入
ると、戻りを売られた。日中取引では、もみ合いとなったのち、米連邦公開市場委員会
(FOMC)での金利据え置きを受けて売り優勢となった。
 銀7月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金6月限は反落。時間外取引では3367.0〜3448.2ドルのレ
ンジで推移、前日比27.8ドル安の3395.0ドルとなった。6月限は、高寄りし
たのち、米中の関税協議開始見通しを受けて売り優勢となったが、中国の経済刺激策で
先行き不透明感が残り、下げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなるなか、もみ合い
となった。金利据え置きが決定され、サプライズがなかったことから売り優勢となり、
3367.0ドルまで下落した。
 米中は両国間の貿易摩擦を巡り今週末にスイスで高官協議を行うと発表し、ドル高に
振れたことが圧迫要因になった。ただ米中は強気の姿勢を崩しておらず、先行き不透明
感が出ると、下げ一服となった。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え
置きが決定され、予想通りとなった。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3293.0〜3348.0セントのレンジ
で推移し、前日比26.6セント安の3311.5セントとなった。7月限は高寄りし
たのち、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となったが、金の下げ一服が下支えになっ
た。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、ドル高を受けて手じまい売りなどが出て軟調となった。その後は、米
連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きや軟調を受けて3241.5セントま
で下落した。
 5月6日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比92万5559オンス減の
3968万1948オンス、銀は15万1803オンス増の5億0146万8792オ
ンス。

今日の材料
・米中は、両国間の貿易摩擦を巡り今週末にスイスで高官協議を行うと発表した。世界
経済を混乱させている貿易戦争の解決に向けた第一歩となる可能性がある。
・3月の独鉱工業受注は今年初めて前月比プラスとなり、貿易摩擦が緩和した場合に業
界が回復する可能性を示唆した。鉱工業受注は季節・日数調整後で前月比3.6%増
加。市場予想の1.3%増加を大幅に上回った。
・3月の独プラント・設備メーカーの受注は実質で前年比4%増と、2カ月連続の増加
となった。
・中国の習近平国家主席は、ロシアの首都モスクワに到着した。4日間の日程でロシア
を公式訪問する。
・トランプ米大統領は、関税の適用除外を求める特定業界の要請を検討するとしたもの
の、関税措置はより広範かつ単純なものにしておきたいと述べた。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を
4.25〜4.50%に据え置くとした。決定は全会一致。インフレと失業率の上昇リ
スクが高まっているとしたほか、トランプ政権の関税の影響に対応する中で、経済見通
しが一段と不透明になっているとの認識を示した。
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