【これからの見通し】ポンド相場動向に注目、米英貿易協定や英中銀金融政策に関心

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】ポンド相場動向に注目、米英貿易協定や英中銀金融政策に関心

 きょうはポンド相場に動意がみられている。朝方にNYタイムズが「トランプ米大統領が8日に英国との貿易合意を発表する見通し」と報じたことがポンド買いの反応を広げた。足元ではポンドドルの上昇は一服も、ポンド円やユーロポンドではポンド高水準を保っている。

 また、このあと日本時間午後8時に発表される英金融政策委員会の政策金利や経済見通し発表、続くベイリー英中銀総裁の会見などが注目されている。政策金利については25bp利下げが市場コンセンサスとなっており、波乱はなさそうだ。票割れで一部委員から50bpもしくは据え置きの主張がみられるのかどうかをチェックしたい。また、ベイリー英中銀総裁会見にも注意が必要となる。同総裁は市場の先走った織り込みを嫌う傾向がある。市場で年内利下げ観測が高まるなかで、これに苦言を呈するようであれば、一時的にせよポンド買いに反応する場合も想定される。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、英中銀金融政策のほかにも、マレーシア、スウェーデン、ノルウェーなどが政策金利を発表する。いずれも現行水準に据え置きことが想定されている。米国では新規失業保険申請件数(04/27 - 05/03)、非農業部門労働生産性指数(速報値)(2025年 第1四半期)、卸売在庫(確報値)(3月)などが発表される。非農業部門労働生産性指数と同時に発表される単位労働費用・前期比が前回の+2.2%から+5.1%に跳ね上がる予想となっている。また、英DMPインフレ調査(4月)、米NY連銀インフレ期待(4月)などの発表も予定されている。

 発言イベント関連では英国関連のほかに、カナダ中銀半期金融安定報告とそれに関するマックレム加中銀総裁、ロジャース加中銀上級副総裁などの記者会見が予定されている。米30年債入札(250億ドル)が実施される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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