NY原油市況=続伸、強気なチャートパターンが買い戻しを後押し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     60.25       61.45       59.89       61.02        + 1.11
  2025/07     59.84       60.98       59.49       60.58        + 1.06
  2025/08     59.39       60.49       59.06       60.07        + 0.98
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              918,368             1,974,991    ( + 10,837)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     206.64    + 2.64
                            2025/07     203.72    + 2.20
         改質ガソリン       2025/06     210.84    + 2.30
                            2025/07     207.73    + 2.25
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は1.06〜
1.11ドル高。その他の限月は0.49〜0.98ドル高。
 今週末から米中貿易交渉がようやく始まる見通しであることが相場を押し上げた。中
国は米国に対して一歩も引いておらず、貿易戦争を仕掛けた米国との協議が順調に進む
とは期待されていないが、対話の開始に辿り着いたことは市場参加者を安堵させてい
る。トランプ米大統領は「中国に対しては、80%の関税が適切だ」と述べており、対
話を開始するためには引き下げが不十分と見られているものの、「対中関税はベッセン
ト財務長官次第だ」とも語っている。
 テクニカル的な買いも支援要因。終値をつないだラインチャートでは反発を示唆する
逆ヘッド・アンド・ショルダーのチャートパターンが現れており、ネックラインを上回
って買い戻しが続いている。
 米ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削リグの稼働数は前週比5機減の474機
となった。原油相場が損益分岐点に接近するなかで、米シェールオイルを生産する石油
企業は設備投資の縮小見通しを示しており、稼働リグはさらに減少する可能性がある。
 時間外取引で6月限は61.45ドルまで上昇した後、通常取引開始を控えて上げ幅
を縮小。ただ、通常取引が始まっても買い戻しの動きが根強く、引けにかけて堅調に推
移した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国と欧州は30日間のウクライナ停戦合意をまとめるための協議を実施=報道
・この合意にロシアのプーチン大統領が応じないならば新たな制裁へ=同上
・米大統領は米国との核合意の一環として、サウジアラビアがイスラエルとの関係を正
常化する条件を撤回=ロイター
・米中は交渉期間中の関税の相互停止で合意する可能性=スイス経済相
・フーシ派がイスラエルへ再びミサイルを発射
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