シカゴ大豆市況=揃って続伸、米中協議と貿易摩擦緩和期待が買いを支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    1,036.50    1,048.00    1,036.50    1,044.00     + 7.25
  2025/07    1,044.50    1,058.25    1,040.50    1,051.75     + 6.75
  2025/08    1,039.25    1,052.25    1,035.50    1,047.25     + 7.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       173,816        206,887         798,809  (+  5,793)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月15日−5月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る、雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る、雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は2.75〜7.25セント高。中心限月の7
月限は6.75セント高の1051.75セント。
 10日からスイスで開催される米中協議を前にして米トランプ大統領が、中国からの
輸入関税の大幅引き下げの妥協案を示したことを受け、米中協議での現在の貿易摩擦緩
和に向かう話し合いに対する期待感が強まり買い優勢となった。また、米農務省
(USDA)が大口成約を発表したことも強気材料となった。

 期近7月限は1044.50セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は模様眺め
の雰囲気が強く1045セントを上値抵抗線として意識するなかでのもちあいとなっ
た。欧州の時間帯以降は週末の米中協議に対する期待感から地合いを引き締めて105
0セント台に到達。シカゴの時間帯には大口成約の発表も後押しするなか1058.
25セントの高値まで浮上。高値を離れた後も1050セント台を保ち、堅調に引けを
迎えた。
・12日の米農務省米国大豆生産量見通しの事前予想は以下の通り
(単位億Bu、海外主要通信社調べ)。
       予想平均       予想レンジ        前 年
25/26 43.25  42.28−43.58  43.66
 USDAはパキスタン向けで25/26年度積み12万トンの大豆の大口成約を発表
した。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは9日朝方にはミシガン州の多くやウィスコンシン州を含む五大湖周
辺の一部地域で降霜や凍結が発生。その他の地域では降雨の発生が無いなか、コーンベ
ルト西部を中心にコーンと大豆の作付が進展。
 南部および東部では週末10日から12日の週前半にかけて降雨が続く見通し。今後
5日間の雨量は北東部では25〜50ミリ、南東部では50〜150ミリが見込まれ
る。その他の地域では概ね暖かな天気のなか降雨は発生しない見込み。
 6〜10日天気予報では、5月14日〜5月17日にかけて東部の気温は平年を上回
る見込み。また、雨量はほぼ全域で平年並〜平年を上回ると予想される。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは北部で異例の暑さとなるなか、冬小麦の生育や春に作付された穀物の
生育などが進行。9日の最高気温はサウスダコタ州では30℃前後に達している。
一方のプレーンズ南部出は洪水懸念が高まっている。
 一方の南部ではメキシコ湾岸地域中部および大西洋沿岸中部で散発的な降雨が発生。
ところどころで冠水が発生している影響で、ルイジアナ州南部およびその周辺地域では
広い範囲で農作業に遅れが生じている。
 大豆製品は大豆油は大豆の堅調が手がかりとなって買い優勢で運ばれた。一方の大豆
粕は大豆油とのストラドルに絡んだ売りに値を落としたものの、下げ幅は限られた。
 大豆粕7月限は前日比0.60ドル安の294.10ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは9日朝方にはミシガン州の多くやウィスコンシン州を含む
 五大湖周辺の一部地域で降霜や凍結が発生。
・コーンベルト西部を中心にコーンと大豆の作付が進展。。
・米コーンベルトでは週末10日から12日の週前半にかけて降雨が続く見通し。
・USDAはパキスタン向けで25/26年度積み12万トンの大豆の大口成約を
 発表。

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